チームディフェンスで好調レイカーズを撃破したサンズ。大黒柱のブッカーは「コミュニケーションが最も重要」<DUNKSHOOT>
フェニックス・サンズは、現地時間10月28日(日本時間29日、日付は以下同)にホームのフットプリント・センターでロサンゼルス・レイカーズに109-105で勝利。25日に敗れた(116-123)相手へリベンジを果たした。 【動画】サンズが逆転勝ちを収めたレイカーズ戦ハイライト チームはデビン・ブッカーがゲームハイの33得点、ケビン・デュラントが30得点、8リバウンド、4アシスト、4ブロック、ブラッドリー・ビールが15得点、4アシスト、2スティール、ロイス・オニールが12得点、9リバウンド、4アシスト、2ブロックをマーク。 両チームは最終クォーター序盤から接戦を演じ、サンズが残り約3分からデュラントの2連続ジャンパーとオニールのショットで抜け出し、最後はビールのフリースローで相手の息の根を止めた。 3人で78得点を叩き出したビッグ3(ブッカー、デュラント、ビール)のオフェンスでの活躍はもちろんのこと、試合後にブッカーはチームディフェンスを勝因に挙げていた。 「コミュニケーションが最も重要だと思う。あとはライアン(ダン)について言っていたことだけど、競争心とそれを自分事として受け止める意識だ。誰かにスコアされたら、それを個人的な問題として捉えること。悔しがり、怒りがこみ上げるようにしなきゃいけない。僕らはそうすべきなんだ」 ダンは今年のドラフト1巡目28位でデンバー・ナゲッツから指名後、トレードでサンズに加入した21歳のルーキー。203㎝・98㎏のウイングは開幕からローテーション入りし、4試合で平均7.8点、1.8リバウンドを残している。 レイカーズとの2戦ではレブロン・ジェームズ(206㎝・113㎏)のマークを担当。マッチアップした時間帯でフィールドゴールを決めさせず(0/4)、得点はフリースロー2点のみ、さらに2本のターンオーバーを誘発した。 今季のサンズは守備巧者こそいないものの、新人のダンやスイッチディフェンダーのオニール、豊富な経験と持ち前のセンスでカバーするデュラント、パリオリンピックで献身的な働きを見せたブッカーといった選手がいる。 今季からサンズの指揮官へ就任したマイク・ブーデンホルザーHC(ヘッドコーチ)はこう話す。 「我々は日々の練習で磨いている。そこには競争力があり、このグループへキレをもたらしている。間違いなく、我々にはオフェンス面で強力な武器があるし、タレントも揃っている。 彼らは皆、勝つために何をすべきか熟知していると思う。我々が白星を重ねるためにはディフェンスでもっと良くならないといけない。オフェンス面で奮起する必要がある日も出てくるだろうが、できれば毎晩最高のディフェンスを持ち込みたい。我々はそのことを繰り返しやっていくよ」 ここまで3勝1敗(勝率75.0%)のサンズは、オフェンシブ・レーティングこそリーグ16位の111.5(昨季は116.8/10位)ながら、ディフェンシブ・レーティングは堂々5位の108.3(同113.7/13位)を記録している。 シーズン序盤のスモールサンプルではあるが、タレント豊富なロスターがディフェンスでも上手く噛み合えば、サンズは攻守両面で厄介なチームと化すだろう。 文●秋山裕之(フリーライター)
【関連記事】
- “金メダリスト”のデュラントとブッカーを擁するサンズに、レジェンドのKGが期待「ほとんどの連中が予想しているよりもいいチームになる」<DUNKSHOOT>
- 「彼らを信頼しているし、僕がどんなプレーが得意かを知っている」八村塁が明かす好調の要因とチームの意識改革<DUNKSHOOT>
- 「あのプレーは私のためのものじゃなかった」名手LJが1999年プレーオフで決めた伝説の4ポイントプレーに言及<DUNKSHOOT>
- 「練習では必ず1対1で対戦したよ」元レイカーズのブルーワーカーがコビーとの思い出を回想「毎日彼を倒すと言っていた」<DUNKSHOOT>
- 【NBA】八村塁が20得点、10リバウンドと今季初のダブルダブルも、レイカーズはサンズに逆転負け。開幕からの連勝は3でストップ<DUNKSHOOT>