根尾vs岡林…中日の外野サバイバルが面白い?!
中日の外野の開幕スタメンを巡る競争が激しい。3日、福岡PayPayドームで行われたソフトバンクとのオープン戦では「8番・センター」で起用された岡林勇希(19)が三塁打を放ってアピールした。「1番・レフト」の根尾昂(20)はノーヒットに終わったが、相手のミスを誘って2度出塁するなどアピールを続けている。新外国人のマイク・ガーバー(28)の来日メドが立たない中、レギュラーが確定しているのはセンターの大島洋平(35)だけ。残り2つのポジションを巡って、平田良介(32)、2軍で調整中の福留孝介(43)、福田永将(32)らと若手がしのぎを削る。機動力を使った得点力アップをテーマにしている与田監督は3月26日の広島との開幕戦を前にどんな決断を下すのか。
2年目の岡林が三塁打でアピール
その打球は低い弾道のまま右中間フェンスまで転がった。岡林は迷わず二塁を蹴った。スタンディングトリプル。5回二死からソフトバンクのローテーを争う二保旭のツーシームを捉えた。カーブを2球続けられた後の高めの甘いボール。 「速いボールに差し込まれないようにうまくかぶせることができた。しっかりと叩けた」 沖縄・北谷キャンプでは立浪和義臨時コーチから「高めのボールに腰を浮かすな」と教えられた。それを“日本一”鷹のローテー候補相手に実戦できたことに意義がある。 第1打席では武田翔太に対して積極的に初球から仕掛けた。2球目を打ってセンターフライに終わったが、「待っていても甘いボールはこない。自分から積極的に振って圧をかけた。投げミスを誘いたかった」の狙いを持っていた。2日のソフトバンク戦では8回に代打でチャンスをもらったが、バットを振らずに追い込まれ最後は三振に倒れている。その反省をこの日のスタメンチャンスに生かした。2019年のドラフト5位。三重県立菰野高出身の19歳は考えて野球をやっている。 だが、7回一死一、二塁で迎えた第3打席はセカンドゲッツー。ソフトバンクバッテリーの狙い通りの変化球に引っかかりセカンド正面の併殺打。「高めを狙ったが、打ち損じというか、打たされた。悔しい」と言う。