バス運賃1993年以来の値上げへ、初乗り160円から200円に…平均8.3%上昇
全但バス(兵庫県養父市)は9日、但馬地域を走る路線バスの運賃値上げを近畿運輸局に申請したと発表した。認可されれば来年3月1日から、平均で8・3%値上げする。初乗り運賃(大人)は160円から200円に引き上げられる。
同社の運賃改定は、消費税率の改定時を除くと、1993年以来となる。値上げの理由について、少子高齢化などに伴う利用者の減少に加え、燃料価格の高騰、運転手確保に向けた人件費の増加などを挙げている。
対象はコミュニティーバスの一部を含む一般路線バス全線で、現行運賃が160~750円の区間で40円、760~1190円の区間で30円それぞれ引き上げる。1か月の定期券運賃は初乗り運賃区間で、通勤が8400円(現行6720円)、通学が7200円(同5760円)になる。
主な区間の申請運賃は次の通り(カッコ内は値上げ幅)。
▽豊岡駅―豊岡病院230円(40円)▽城崎温泉駅―日和山360円(同)▽豊岡駅―出石630円(同)▽八鹿駅―村岡1070円(30円)