【発達障害グレーゾーン】「甘え?怠慢?」オレの“生きづらさ”は“特性”であって“努力不足”ではないのに…【作者に聞いた】
自身の体験をSNSで発信する漫画家のクロミツ(@kuromitsu1510)さん。初の書籍となる『灰低カタルシス グレーゾーンダイアリー』が発売中だ。 この漫画は、自身の特性から「甘え」「怠慢」「努力不足」とレッテルを貼られ、“生きづらさ”を感じていたクロミツさんが、ある日、「発達障害グレーゾーン」の特性があると言われ、生き方が変わっていく話。自身の特性をどう理解し、どう向き合ってきたのか…?本作を描いた理由をクロミツさんに聞いた。 【漫画】本編を読む ■悩みが周囲に伝わらない発達障害グレーゾーンの生きづらさとは ある日、「発達障害グレーゾーン」の特性があると言われた作者が、自身の特性をどう理解し、どう向き合ってきたのかが描かれている本作品。 実話をもとにしたエピソードについて作者に尋ねると、「就職した会社で毎日上司に叱られ、同期の人間に差を付けられて会社をクビ同然で辞めました。これは30年くらい前の出来事ですが、未だに思い出すと苦しいです」と当時を振り返って感じたことを話してくれた。 漫画の反響については、「漫画を読んだ方に共感してもらえると『苦しいのは自分だけじゃない』と実感出来ますね」と自身の体験を漫画にすることで、スッキリする部分もあるという。 「甘え」「怠慢」「努力不足」とレッテルを貼られ、悩んでいる人も多いという発達障害グレーゾーン。 「自分を含めて、生きづらさを抱えて悩んでいる人に対して『弱い』や『甘え』の一言で片づけたがる人をたまに見かけますが、それはやめてほしいです。悩み、苦しみながらも『自分に出来る事は何か…』を必死に模索している人間は確実に存在していると思います」と語った。 “生きづらさ”の正体と徹底的に向き合う姿は、今悩みを抱えている人にとって、何かヒントになることもあるかもしれない…。ぜひ一読してほしい作品だ。 取材協力:クロミツ(@kuromitsu1510)