コミコミ100万円で走りが楽しいマニュアル車って、どんなのが買える? 【モーターファンおすすめ中古車】(2025年1月版)
スポーツカーのように走りの楽しいクルマは、いつまでもクルマ好きの憧れ。新車では手が届かなくても、中古車なら狙える走りの楽しいクルマは意外と少なくありません。そこで今回の【モーターファンおすすめ中古車】では、無謀にも(?)今どき100万円で狙える走りの楽しいクルマを3車種ご紹介しましょう。(2025年1月版) ホンダ シビック(8代目FD型/2005-2011年モデル) おすすめグレード: 1.8G (中古車価格帯:48~129万円/平均中古車価格:88,5万円) いささか古い印象ですが、ホンダ シビックは十分に走りの面白いクルマと言えるでしょう。シビックで「走り」と言えばタイプRですが、中古車市場でもさすがにコミコミ100万円以内での購入は現状では難しいようです。そこで100万円以内で購入できるグレードとなると、8代目FD型の1.8Gが条件に合いそうです。FD型シビックの1.8Lモデルは、i-VTEC(進化版VTEC)を備えて良好なエンジンレスポンスを特長とするR18A型1.8Lエンジンを搭載しています。マニュアルトランスミッションとの組み合わせにより力強い加速と快適な走行が楽しめ、ボディの剛性も高く、優れたハンドリングと安定感を実現しています。4ドア・セダン型のボディゆえに日常使いにも適しており、下位グレードでも快適装備はそこそこ充実しています。無鉛レギュラーガソリン車だという点も見逃せないでしょう。しかし、最上位のスポーツモデルであるタイプRと比べればエンジンの排気量が小さく、燃費寄りのセッティングのエンジンのため、スポーティな性能が控えめな点は否めません。また、いささか古いクルマなので、現在の目で見れば実燃費に不満があるかも知れません。加えて古いクルマゆえにメンテナンスや保守部品の確保や調達には注意が必要ですが、十分に準備をしておけば現状では問題はないでしょう。 詳細スペック:1.8G(MT) 全長×全幅×全高(mm)=4540×1755×1440 ホイールベース(mm)=2700 エンジン:1.8l 水冷直列4気筒SOHC 駆動:FF 最高出力:140ps(103kW)/6300rpm 最大トルク:17.7kgm(174Nm)/4300rpm 使用燃料:無鉛レギュラーガソリン トランスミッション:5MT 車重(kg):1200 新車価格:約192万円 ※2005年発売当時のスペック トヨタ 86 / スバルBRZ (初代ZN6型/2012-2021年モデル*BRZは2020年まで) おすすめグレード: 86 G/BRZ S (中古車価格帯:94~285万円/平均中古車価格:189.5万円) トヨタ 86は、スバルとの共同開発で誕生したリアル・スポーツカーです。ゆえにスバルBRZと兄弟車になります。「走りを楽しむ」というテーマから考えればド真ん中ストレートの車種と言えるでしょう。搭載されるFA20型2.0Lエンジンは水平対向レイアウト(ボクサーエンジン)とされて低重心化が図られており、この設計により良好なシャーシバランスを実現、コーナリング性能に優れたものとなっています。軽量でしなやかなハンドリングが実現されており、コーナリング時の安定性とスポーツカーらしいダイナミックな走行フィールが楽しめます。もちろん欠点が無いわけではありません。スポーツカーゆえに室内空間が狭いこと、トランク容量が限られていて物があまり積めない点は、決してファミリー向きとは言えません。また、依然として人気車種のため、コミコミ100万円以下という条件では現状では標準グレードのG(BRZではS)のみが可能性のあるグレードで、その条件でのタマ数は比較的少なめですので、自分好みの一台に巡り会うのは難易度が高めです。それでも手に入れたい一台と言えるかも知れませんね。また、86より若干BRZの方が安くなっているようですので、BRZの方がお買い得かもしれません。 詳細スペック:トヨタ 86 G 全長×全幅×全高(mm)=4240×1775×1300 ホイールベース(mm)=2570 エンジン:2.0l 水平対向4気筒DOHC 駆動:FR 最高出力:200ps(147kW)/7000rpm 最大トルク:20.9kgm(205Nm)/6400~6600rpm 使用燃料:無鉛プレミアムガソリン トランスミッション:6MT 車重(kg):1210 新車価格:241万円 ※2012年発売当時のスペック スズキ スイフトスポーツ(ZC32S型/2012-2016年モデル) おすすめグレード: スイフトスポーツ 1.6 (中古車価格帯:43~155万円/平均中古車価格:99万円) スズキ スイフトスポーツ ZC32S型は、2012年にデビューした1.6Lエンジンを搭載のコンパクトなホットハッチです。スイフトスポーツはスイフトの派生車種であるものの、いささか独自の進化を遂げているため一概に「何代目」と言えませんが、強いて言えばこのモデルは3代目に相当するものになります。先述のようにエンジンは排気量1.6Lの直列4気筒で、車両重量に対して充分なパワーを発揮します。マニュアルトランスミッションと専用のスポーツチューンされたサスペンションが、素早いレスポンスと優れたハンドリングを実現します。これにより、市街地でのアジャイルな走行からサーキットでのスポーツ走行まで幅広く楽しめます。俊敏な加速とコーナリング性能、軽量でコンパクトなボディにより、日常使いからスポーツ走行まで幅広く楽しめる1台でしょう。中古車市場でも比較的タマ数が多いため、気に入った仕様が選びやすく、入門用としてうってつけだと思われます。もちろん欠点が無いわけではありません。室内の質感には改善の余地があるという声もあり、高速道路での騒音が若干気になるという意見もあります。 詳細スペック:ベースグレード(MT車) 全長×全幅×全高(mm)=3890×1695×1510 ホイールベース(mm)=2430 エンジン:1.6l 水冷直列4気筒DOHC16バルブ 駆動:FF 最高出力:136ps(100kW)/6900rpm 最大トルク:16.3kgm(160Nm)/4400rpm 使用燃料:無鉛プレミアムガソリン トランスミッション:6MT 車重(kg):1050 新車価格:168万円 ※2011年発売当時のスペック これらの車種は、いずれも現在の中古車市場で、いわゆるコミコミ100万円以下で入手可能な個体が存在し、スポーツ走行性能が高く、マニュアルトランスミッションでの運転の楽しさを味わえるものです。4ドア・セダン型ボディのシビック 1.8Gは快適性とスポーツ性能のバランスが良く、スポーツカー・ライクな86/BRZは軽量ボディと素直なハンドリングが魅力で、スイフトスポーツ ZC32S型はコンパクトで俊敏な性能が魅力です。安く手軽にスポーツ走行を楽しみたいドライバーの皆さん、こんな3台はいかがでしょうか? (尚、型式認証不正該当車種は選考から除外しています)
MotorFan編集部