全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦鈴鹿は波乱の展開を小林利徠斗が制す。TOM'Sが2022年以来のトップ4独占
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第6大会は11月10日(日)、三重県の鈴鹿サーキットで第17戦の決勝レースが行われ、バトルやペナルティが相次ぐ波乱の展開を小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が制した。トップ4をTOM'Sが独占する結果となった。 第16戦から一夜明け、迎えた第6大会の最終日は、8時20分から第17戦の決勝レースが12周で争われた。前日の公式予選では中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)がポールポジションを獲得。ランキング首位の小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)が2番手に、第16戦でポール・トゥ・ウインを飾った野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)が3番手につけていた。 曇り空のもと迎えたスタートから、第17戦は波乱の展開となった。ポールの中村はやや蹴り出しが鈍く、2番手の小出は加速が伸びず。その間に、3番手スタートの野中、そして4番手スタートの小林が最前列のふたりをかわしていった。 トップに躍り出た野中は2周目にファステストラップを記録し、2番手の小林以下を突き放していくが、5周目、反則スタートにより競技結果に10秒加算というペナルティが課されてしまう。その後、野中が12周のレースでどれほどのギャップを後続に対して築くかに注目が集まった。 2番手の小林と3番手となった中村、さらにニュータイヤを活かしポジションを上げた古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)が続く展開となったが、その後方では今週末苦しい展開となった小出が荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)とのバトルを強いられた。11周目には荒尾が小出をかわし、小出は第16戦と同じく6番手にドロップした。 そんな戦いを後目にチェッカーを受けた野中だが、結果的に5位でフィニッシュした荒尾との間に10秒以上の差がついており、野中は4位でフィニッシュすることになった。優勝は2番手でチェッカーを受けた小林で、今季2勝目。2位は中村、3位は古谷という結果に。これでTOM'Sがトップ4を独占した。TOM'Sのトップ4は2022年第12戦SUGO(小高一斗/平良響/野中/古谷)となった。 マスタークラスは、1周目にトップに躍り出た藤原誠(TEAM DRAGON 324)を先頭に4台による激しい戦いが展開されたが、5周目にトップに躍り出た今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が優勝。6月の第7戦SUGO以来となる今季5勝目となった。 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第6大会 第17戦鈴鹿 決勝レース結果 Pos./No./Class/Driver/Car/Laps/Grid/Qualify 1/38//小林利徠斗/モビリティ中京TOM’S 320 TGR-DC/12/4/1’51.094 2/35//中村仁/モビリティ中京TOM’S 320 TGR-DC/12/1/1’51.009 3/37//古谷悠河/Deloitte. HTP TOM’S 320/12/6/1’51.164 4/36//野中誠太/PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC/12/3/1’51.054 5/2//荒尾創大/HFDP WITH TODA RACING/12/5/1’51.129 6/50//小出峻/HFDP WITH B-MAX RACING/12/2/1’51.029 7/1//K.フレデリック/Pilot ONE Racing with B-MAX/12/7/1’51.554 8/4/M/今田信宏/JMS RACING TEAM/12/11/1’55.271 9/30/M/DRAGON/TEAM DRAGON 324/12/12/1’55.552 10/13/M/藤原誠/TEAM DRAGON 324/12/10/1’55.070 11/8/M/清水康弘/GNSY 324/12/9/1’53.663 R/5//入山翔/IRISアルビレックス-RT/9/8/1’52.955 天候:曇り 路面:ドライ ファステストラップ:野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC) 1'53.926(5/12) ペナルティ:No.36は、競技結果に対して10秒加算 (全日本スーパーフォーミュラ・ライツ統一規則第31条10. (スタート手順違反)) [オートスポーツweb 2024年11月10日]