【全日本大学駅伝】伊勢路で“立教旋風” 初出場で初シード権を獲得 安藤圭佑主将「箱根駅伝でも結果を出したい」
11月3日の第56回全日本大学駅伝で、初出場の立教大学が7位で初シード権を獲得した。今年4月から指揮を執る髙林祐介監督は、「しっかり目標を達成できた。区間ごとにデコボコはあったが粘ってくれて、力がついてきたと感じた」と振り返った。10月の箱根駅伝予選会でもトップ通過で本戦出場を果たし、大学創立150周年の節目に次々と快挙を成し遂げ、まさに「立教イヤー」だ。 【写真】シード権を確実にした7区の馬場賢人
1区の吉屋佑晟が好スタート
立教大は、出走8人中7人が全日本の約2週間前に箱根予選会を走ったばかり。厳しいスケジュールの中でも調子を整え、大舞台で力を発揮した。 1区は学生3大駅伝2戦目の吉屋佑晟(3年、広島国際学院)が好スタートを切った。終盤までスローペースの集団走が続き、ラスト200mで日本体育大の平島龍斗(3年、相洋)が仕掛けると、吉屋も食らいついた。日本学連選抜を除き20位まで14秒差以内で襷(たすき)を渡す大混戦の中、トップと4秒差の6位でつないだ。 各校のスピードランナーが争う2区は1年時から箱根駅伝で2区を任されてきた國安広人(3年、須磨学園)を配置。青山学院大学の鶴川正也(4年、九州学院)や創価大学の吉田響(4年、東海大静岡翔洋)らの先頭集団についていけず区間15位と苦戦、チーム順位は14位に後退した。「ハイペースで入って粘る展開だった。突っ込むことはできたが粘りきれなかった」と悔やんだ。 3区は箱根1区を2年連続で務めた林虎大朗(4年、大牟田)。前には、関東インカレ男子1部ハーフマラソン2位の東洋大学・梅崎蓮(4年、宇和島東)、後ろには5000m13分台の駒澤大学・伊藤蒼唯(3年、出雲工業)。「まさかこういう立ち位置とは思わなかった」と林は苦笑い。厳しい展開だったが必死に前を追った。想定より少し速いペースで入り、後半で失速した場面もあったが区間12位、順位は14位をキープした。 4区は、関東インカレ男子2部ハーフマラソン5位で、箱根予選会は出走しなかった稲塚大祐(4年、高岡向陵)が当日変更で投入された。区間7位の力走で順位を2つ上げると、5区の小倉史也(3年、伊賀白鳳)も地元・三重の応援を受けながら踏ん張り、区間10位で順位12位を維持した。