【全日本大学駅伝】伊勢路で“立教旋風” 初出場で初シード権を獲得 安藤圭佑主将「箱根駅伝でも結果を出したい」
髙林監督が駒澤大時代のノウハウを還元
今年4月に髙林監督が就任、チーム作りは着々と進んだ。6月の全日本の関東地区選考会は5位で本戦初出場を決めた。 髙林監督は駒澤大時代に4年連続で伊勢路を走り、駒澤大コーチ時代も3連覇に貢献するなど経験が豊富。各区間の特徴やレース前の準備など、選手たちにノウハウをたたき込んだ。箱根予選会から全日本まで2週間という厳しいスケジュールも「全日本が決まったときから分かり切っていたこと」とさらり。予選会で力を出し切った後もうまく疲労を抜き、全日本に向けて準備してきた。 「監督が僕らに知識を還元してくれている」と國安。林も「髙林さんがタイム設定やこういう走りをしようと、具体的に提示してくれるのでやる気になる。監督を信じてやってきたことが(結果に)出てきている」と信頼を置く。 今大会は1、2年生を補員に回し、3、4年生の布陣で挑んだ。髙林監督は「下級生のためにも上級生がしっかり走れよ」と伝えた。前半は我慢して流れに乗り、後半主要区間の7、8区で勝負する展開は想定どおりだった。「先輩がちゃんと後輩に背中を見せてくれた。学生スポーツなので年齢が増すにつれて経験も増えてくる。上の学年が引っ張るチームは強いチームになる」と語った。 初出場でのシード権獲得は今回の立教大で5校目の快挙。レース後は西原廉太総長ら大学関係者がチームをねぎらった。応援団のリードで校歌を斉唱。伊勢神宮の森に響き渡ると、指揮官の目は潤み、選手たちの表情は引き締まった。 安藤は「まだまだ上を目指すチーム。箱根駅伝でも結果を出したい」と力強く語った。馬場も「このまま波に乗って箱根駅伝まで持っていけたら」と意気込む。目標はもちろん、シード獲得だ。 止まるところを知らない立教の快走劇。年明けも“立教旋風”を巻き起こしてくれそうだ。
第56回全日本大学駅伝
11月3日@愛知・熱田神宮西門前~三重・伊勢神宮内宮宇治橋前の8区間106.8km 優勝 國學院大學 5時間09分56秒 2位 駒澤大学 5時間10分24秒 3位 青山学院大学 5時間10分41秒 4位 創価大学 5時間13分17秒 5位 早稲田大学 5時間14分24秒 6位 城西大学 5時間14分57秒 7位 立教大学 5時間16分21秒 8位 帝京大学 5時間16分24秒 ーーーーーーーーーー 9位 東京国際大学 5時間17分46秒 10位 日本体育大学 5時間17分52秒
浅野有美