中国EVメーカー「Xpeng(シャオペン)」とは何者?株価・販売台数、X9ら全車種を解説
結構安い? Xpengの車種ラインナップ解説
2024年におけるXpengのラインナップは、以下のとおりだ。 注:為替レートは約1人民元=19.8円で計算(2024年9月11日時点) (出典:小鹏汽车「未来出行探索者」をもとに編集部作成) 2024年モデル「2024 Xpeng G9」では、AI テクノロジー「スマートドライビングフラッグシップパイロット」を初めて完全に適用し、より快適な車載オペレーティング システムを実現している。
今後、Xpengはどうなる?2つの注目ポイント
ここからは、Xpengの今後の展望について解説する。 ■トピック(1):ドイツVolkswagenと新型車を共同開発 2023年7月、ドイツのVolkswagen(VW/フォルクスワーゲン)は、Xpengとの新型EV2モデルの共同開発を発表。約7億ドルを出資した。2モデルは欧州Bセグメントに属するコンパクトカーとなる。主力SUV「G9」のEV専用プラットフォーム「PF」を流用し、無線アップデート(OTA)にも対応する。 さらに2026年から中国で発売するEVにおいては、Xpengと共同開発した電気/電子(E/E)アーキテクチャーを採用することも発表している。 ■トピック(2):2025年には空飛ぶ車の量産を予定 Xpengは2013年から有人航空機に携わり、インテリジェント電動飛行車の構築に取り組んでいる。2022年にドバイで開催されたIT展示会のGITEXでは、空飛ぶ車「シャオペンX2」初めての公開飛行実験を成功させた。 グループ会社のXPENG AEROHT(小鵬匯天)との提携による、空飛ぶ車「エアロHT(AeroHT)」開発にも乗り出している。飛行時には、車体の屋根に装着された大きなボックスから4本のアームとプロペラが登場し、超大型のドローンのように飛行するという。 現在は耐空証明取得を目指しており、2024年第4四半期には先行販売をスタートさせ、2025年第4四半期までに空飛ぶ車の量産を目指す見通しだ。 Xpengは、中国を代表する新興EVメーカーである。自社開発システムを駆使したモデルの販売により、2023年末時点の累計出荷台数は40万台を超えている。2025年第4四半期までに空飛ぶ車の量産も予定しており、今後の動向が注目される。