【C大阪】クラブ一筋27年で退団の小菊昭雄監督が涙「未熟な私を愛情深く育ててくれた」
<明治安田J1:C大阪0-2鹿島>◇第37節◇30日◇ヨドコウ 今季限りで退団が決まっているクラブ一筋27年、セレッソ大阪小菊昭雄監督(49)が、ホーム最終戦でサポーターに別れのあいさつを行った。 クラブ設立30周年の今季は、初のリーグ優勝を目標に掲げていた。その可能性が消滅し、10月に退任と退団が決まっていた。 「リーグ優勝という目標を掲げてスタートした今季、達成することができず大変申し訳ありません。私は今季をもってC大阪を退団します。プロサッカー選手の実績もなく、社会人の経験もなかった未熟な私を我慢強く、愛情深く育ててくださったC大阪ファミリー(サポーターや関係者らの総称)の皆さまには、感謝の思いでいっぱいです」 この日は苦手鹿島アントラーズに0-2の完敗。ホーム鹿島戦はこれで12連敗となった。 負の歴史を断ち切れなかった指揮官は、会見で「残念な結果だが、もう1試合(最終節FC東京戦)チャンスがあるので、笑顔で終われるように全員で向かっていきたい」と、前向きなコメントで締めくくった。順位は7位から8位に後退した。 試合後は普段は見せない涙をにじませた。愛知学院大卒業後から27年も在籍したクラブへの愛着は、人一番強かった。サポーター席では「たたき上げのワンクラブマン デカくなってまたセレッソで いつでもここがアナタのホーム」という横断幕が掲げられた。 小菊監督は来季、J2に降格するサガン鳥栖の監督に就任する。正式発表は全日程終了後になる。