涙で古巣の2軍本拠地にあいさつ 元ソフトバンクの福田秀平、タマスタ筑後で最後の雄姿「僕の野球道は常勝ホークスで培われた」
◆ウエスタン・リーグ ソフトバンク13―2くふうハヤテ(22日、タマスタ筑後) 元ソフトバンクで、今季限りでの現役引退を発表したくふうハヤテの福田秀平外野手(35)が、タマスタ筑後での最後の試合に臨んだ。観客席は満員御礼。大勢のファンが見守る中、打席に臨んだ。 ■試合後、両チームの選手から胴上げされる福田【動画】 「3番指名打者」で先発出場。初回1死は真っすぐを空振り三振。4回1死一塁のチャンスでは中飛に倒れた。7回で交代し、無安打に終わったが「最後、いい当たりを打つことができた」と振り返った。 福田は東京・多摩大聖ケ丘高から2007年に高校生ドラフト1巡目でソフトバンクに入団。走攻守三拍子そろった選手として活躍した。20年にフリーエージェント(FA)移籍したロッテでは度重なる故障に苦しみ、今季からくふうハヤテに入団した。 試合後のサプライズセレモニーで、福田が入団時に2軍内野守備走塁コーチだった鳥越裕介氏から花束を贈られた。 「18年間、よく頑張ったな。お疲れさま」 そう声をかけられると、笑顔だった表情が涙に変わった。 福田は「18歳の時にホークスに入団して、雁ノ巣球場で朝から晩まで猛練習の日々を過ごしてきました。鬼のように厳しいコーチや先輩方。オアシスの様なコーチや先輩方。いろんな方にご指導していただき、18年間プレーすることができました」とあいさつ。さらに「ホークスでは13年間、王監督、秋山監督、工藤監督、偉大な先輩、偉大な後輩、偉大なスタッフの皆さん、偉大なファンの皆さんのおかげで日本一を6度経験させていただくことができました。僕の野球道は間違いなく、この常勝ホークスで培われたと思っていますし、ホークスは僕にとって親のような存在です」と語った。 最後に「福岡のみなさん、これまで福田秀平を応援していただき、本当にありがとうございました」と話した。 あいさつが終わると、両チームが一緒になって胴上げ。高々と5回、宙に舞った。 (浜口妙華)
西日本新聞社