VCによる資金調達を批判のWeb3暗号資産ゲーム──2億人プレイのハムスター・コンバット
流行のプレイ・トゥー・アーン(プレイして稼ぐ)暗号資産(仮想通貨)ゲームである「ハムスター・コンバット(Hamster Combat)」は、現地時間8月13日のコミュニティ・メンバー向け放送で、暗号資産ベンチャー・キャピタルからの資金調達を「エグジット・リクイディティ(他人のエグジットのために自身が流動性を提供する)」の活動だと批判し、自社はすべてのオファーを断ったと明かした。 同ゲームの運営は公式テレグラム(Telegram)グループにおいて「我々の爆発的な成長が始まって以来、Web3における最大手のベンチャーキャピタル複数から数多くの出資の申し出を受けた」と、そして「一つ残らず断ってきた」と述べた。 「あまりにも多くのWeb3プロジェクトが、支援元のベンチャーキャピタルに向けたエグジット・リクイディティとして利用するためだけにオーディエンスをつくってきた。これは残念ながら、業界の常態となっている」と同社は語る。 「我々はこのやり方に反対だ。Web3の空間がその根本に戻ることを望む。」 「企業は、真の価値と収益を生み出す革新的なプロジェクトを生み出すことよりも、資金を確保するために説得力のある売り込みを行い、それをマーケティングに費やし、エアドロップや公開ICOを実施し、そして立ち去るということに一生懸命で、ユーザーに尻拭いをさせている。」 ハムスター・コンバットでは、バイナンス(Binance)やOKXなど、自分の好きな暗号資産取引所のバーチャル・ハムスターCEOになることができる。プレイヤーは画面上のハムスターをタップしてポイント稼ぎを始め、獲得したポイントはゲーム内の取引所のアップグレードに用いることができる。 このゲームはTONブロックチェーンを使用しており、7月時点で2億人のユーザーがいると宣伝されている。プレイヤーはゲーム内のコインを複数の暗号資産取引所で取引可能なHMSTRトークンに変換できる。このゲームは4月のリリース以来、大きな人気を博しており、そのテレグラム・チャンネルには5300万人が登録している。 将来のHMSTRトークンを入手する唯一の方法は、ゲームをプレイすることである。全供給量の約60%はプレイヤーのために確保され、残りは市場の流動性の提供、将来のエコシステム・パートナーシップや助成、報酬やその他のアイテムのために確保されている。