【バドミントン】“シダマツ”全日本初V「五輪前とのギャップを…」「楽しさ忘れて」/一問一答
<バドミントン:全日本総合選手権>◇最終日◇30日◇東京・武蔵の森総合スポーツプラザ◇女子ダブルス決勝 今夏のパリオリンピック(五輪)銅メダリストで愛称「シダマツ」こと志田千陽(27)松山奈未(26)組(再春館製薬所)が初優勝を収めた。 2-0(21-5、21-19)で結成4カ月目の五十嵐(旧姓東野)有紗(28=BIPROGY)桜本絢子(29=ヨネックス)組にストレート勝利を収めた。 会見での主な一問一答は以下の通り。 ◇ ◇ ◇ -試合を振り返っていかがですか 志田「昨日の試合(準決勝)では自分たちの良いところを全然出せずに終わってしまった悔しさが残っていたので、今日は今年最後の試合ということで全部出し切ろうと。1歩も引かずに、全部自分から仕掛けにいこうと思って入りました。相手も強くて苦しい場面はたくさんあったんですけど、2人で常に前を向いて、最後まで戦い切れたことは本当に良かったと思います」 松山「今日の決勝は自分ができることをやろうと思って入りました。1ゲーム目はすごく良い形だった中、2ゲーム目から硬くなってしまった面もありましたが、志田さんに気持ちの面ですごく助けられて、引っ張ってもらえて、自分も最後までついていくことができました。優勝できて、すごくうれしいです」 -パリ五輪で銅メダルをつかんだ後、苦しかった時期はありましたか。また、全日本総合選手権へ向けては、どのように前を向きましたか 志田「五輪が終わり、9月までは練習できない中で試合が来るという状況が続いて、まだ目標が決まっていない中で、全てがもやもやしたまま毎日が続いて『これでいいのかな?』という気持ちがありました。デンマーク・オープンの時に久しぶりに試合でスコンと負けて『もっと昔は気持ちが燃え上がってきたな』とふと気付いた時に、五輪後の難しさをすごく感じました。ただ、そこで自分の状況に気付けて、悩んでいたところから一気に吹っ切れて。今の自分を受け入れて、全日本やツアーファイナルへ向けて切り替えられたのが良かったかなと思います。10月くらいまでは五輪前とのギャップを感じて、苦しんだ面もありました」 松山「五輪後のジャパン・オープンや韓国オープンの時は、勝ちたいという気持ちよりも、ケガをしないようにという気持ちが大きくて。バドミントンの楽しさを忘れていたというか。国体(国民スポーツ大会)に出場させてもらった時にあらためて『バドミントン、楽しいな』と思えたので、そこからは少しずつ前向きにバドミントンの楽しさを追求したいと思えました。この総合でもバドミントンが楽しいと思えたので、良かったなと思います」 -志田選手は年明けに松友美佐紀選手と一時的にペアを組むことが決まっています。どのようなことを試したいですか 志田「私は松山以外と海外の試合に出たことがなくて、違うパートナーと組んだ時には個々の力が試されるだろうと感じています。自分がどこまでできるのか、実力を試したいなと思います。松友さんは自分とはプレースタイルも違って、松山とも違いますが、自分たちにはないものを持っていて経験もたくさんされている選手なので、たくさんのことを教わりたいです」 -松山選手は年明けに一時休養を発表されています。どのように過ごしたいですか 松山「五輪が終わってから体重が全然戻らなかったので、栄養士さんからも『休みの間は好きなものをたくさん食べて、とにかく体重を増やして帰ってきてね』と言われています。たくさん好きなものや美味しいものを食べたいと思います」