欧州自動車工業会、会長にメルセデス・ベンツのオラ・ケレニウスCEO 2025年1月就任
欧州自動車工業会(ACEA)は、次期会長にメルセデス・ベンツ・グループのオラ・ケレニウス最高経営責任者(CEO)を選出したと発表した。任期満了となるルカ・デメオ会長(ルノーグループCEO)に代わり、2025年1月1日付で就任する。 電気自動車(EV)の販売が伸び悩み、欧州メーカー各社が方針転換を迫られる中、ACEAは欧州連合(EU)に対して、25年の二酸化炭素(CO2)排出削減目標の緩和などを求めている。ケレニウス氏は「任期中、デジタルと電動化時代の競争力強化を目的に、規制条件の改善に注力する。市場主導型の脱炭素化を促進するために努力する」と語っている。会長の任期は1年間で、再選もできる。 またACEAは11日付でステランティスの会員復帰を正式に承認した。同社は、CO2排出削減目標の見直しを求めるACEAの動きに反対していたカルロス・タバレス前CEOが12月初旬に退任していた。デメオ会長は「かつてない競争力の危機と脱炭素化への移行において、自動車業界の結束が最も重要であることはケレニウス氏とも共有する信念だ」としている。