「iOS 18.2」登場、ボイスメモのレイヤー録音可能に。カメラコントロールでフォーカス・露出固定
アップルは、iPhone向けOSの最新バージョン「iOS 18.2」と、iPad向け「iPadOS 18.2」、Mac向け「macOS Sequoia 15.2」の提供を開始した。iOS 18.2ではiPhone 16シリーズから搭載されているカメラコントロール向けに2段階シャッターが用意され、軽く押すとフォーカスと露出を固定できるようになった。またボイスメモでヘッドフォンを使わず、既存楽曲にボーカルトラックを重ねられる。 【画像】ボイスメモがアップデートされ、iPhone 16 Pro/Pro Maxで、既存の楽曲の録音にボーカルを重ねられるようになった ボイスメモのレイヤーのある録音機能は、iPhone 16 ProとiPhone 16 Pro Maxで利用可能。搭載されているA18 Proの処理能力と機械学習を活用して、ボーカルの録音を分離することで、ボイスメモがふたつの個別トラックを作成する。 これにより、Logic Proなどプロ向けのアプリで追加のミキシングや制作が可能。Macでボイスメモを使うと、レイヤーのある録音がデバイス間で同期され、Mac上のLogicのセッションにドラッグ&ドロップで追加できる。 アップルは、マイケル・ブーブレとCarly Pearce、グレッグ・ウェルズのグラミー賞受賞者3人が、iPhone 16 Proのボイスメモを使って制作した楽曲「Maybe This Christmas」も用意。楽曲をApple Musicで配信しているほか、制作の舞台裏を撮影した動画も公開している。 そのほか、iOS/iPadOS/macOS向けのアップデートとして、写真アプリのビデオ表示の改善、コレクションビュー間の移動の改善、Safariのカスタマイズ機能、ポッドキャストの“お気に入り機能”などの改良・追加が行なわれている。 また北米などで利用可能になっているAI機能「Apple Intelligence」向けには、絵文字を生成する「GenMoji」やChatGPTとの連携機能なども登場。あわせて、対応言語もオーストラリア、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、南アフリカ、英国の英語に対応した。 日本語や中国語、韓国語など追加言語への対応は、2025年中を通して行なわれる予定で、最初のアップデートは4月に予定していることも明かされている。
AV Watch,酒井隆文