感染症が猛威 抗生物質は飲み切ることが大事 飲み残しで再発・悪化することも
飲み残すと再発や悪化する可能性が…
「お薬は、これは必要だからということで出しているので、頑張って出された分を飲んでいただきたい」(三輪田医師) やはり最後まで飲みきることが大事。ただ、多くの人が飲みきるとしながらも、飲みきらないといけない理由については「知らない」と回答する人が42%いました。 「中途半端な治療というのは、その病気そのものがぶり返すリスクもありますし、治療途中で残っている細菌というのは、抗生剤に対して我慢して耐えた細菌が残ることになるので、飲み残すことでまた増えるということは、抗生剤が効きにくい菌が増えていくことになる」(三輪田医師) 飲み残すことで、再発や悪化する可能性も。 一方で、飲みすぎると、抗生物質が効かなくなるような細菌が増えてしまう懸念があることなどから、医師は、適切な量と期間で処方しているといいます。 「特に抗生剤は中のまずい(苦い)やつをおいしい(甘い)のでコーティングしているので、中のまずい(苦い)やつが出てくる前に飲み切るように、なんとか頑張って飲んでもらうことが、子どもにおいての1つポイントかなと思います。抗生物質は、なるべく最低限の量を出しているものですから、それをしっかり飲みきっていただくことが本当に大切」(三輪田医師)
医療現場の薬不足
飲み切ってほしい理由について三輪田先生は「医療現場の薬不足」についてもあげています。 厚労省の福岡大臣も今月15日の会見で「状況は改善してきているものの、未だ供給不足が完全に解消されていない状況である」と話しています。 なので、三輪田先生は、途中で飲むのをやめると症状が再発したり悪化してさらに薬を追加処方しないといけなくなり、薬が足りない状況がさらに増える可能性があるので、抗生物質をふくめて薬は処方された分はしっかり飲みきってほしいと呼びかけています。