感染症が猛威 抗生物質は飲み切ることが大事 飲み残しで再発・悪化することも
メ~テレ(名古屋テレビ)
東海3県では、インフルエンザなど感染症が猛威を振るっています。細菌性による感染症を治すための抗生物質。処方された分を飲みきらないと悪化する恐れもあるといいます。 名古屋市西区にある「みわた小児科」。27日朝も咳や鼻水などの症状で診察に訪れる子どもたちの姿が。 Q.きょうはどうして病院に来た 「1回咳が出たら、すごく咳が止まらないから」(診察を受けにきた人) 「きょう喉が痛くて、たぶん子どもの溶連菌が移ったのではないかと思い検査に来た」(診察を受けにきた人) 東海3県では県内の医療機関から報告されるインフルエンザの患者が流行の基準となる1人を上回り、流行期に入っています。
マイコプラズマ肺炎や溶連菌の患者も増加
このほか、マイコプラズマ肺炎や、感染性胃腸炎や、溶連菌感染症なども前の週と比べ増加しています。 三輪田俊介医師によると今の時期、マイコプラズマ肺炎や溶連菌の診断が多いといいます。 「特にそんなに熱もないし元気だが、空咳が続いていて、実はマイコプラズマだったということもあり、流行が拡大しているというところはあると思う」(みわた小児科 三輪田俊介 医師) 症状を改善するために様々な種類の中から適した薬が処方されますが、そのひとつにあがるのが「抗生物質」です。 「抗生物質というのは、まず何かに感染した時に、主にウイルス感染症と細菌感染症、ばい菌と言われている二つがある。抗生物質は細菌感染症に効く効果がある薬。例えば溶連菌という喉につく細菌感染症があるが、2種類の抗生剤を主に使うことがある。1つはセフェムという薬で、もう1つはペニシリンという薬。溶連菌感染症は最低でも5日間セフェムという薬を飲む。またはペニシリンだと10日間飲みましょうという世の中でガイドラインがあり、それに準じて治療している」(三輪田医師)
抗生物質 飲み残しても大丈夫?
「寒くなってきて感染症が気になる季節になってきました。処方される抗生物質、みなさんは正しく飲んでいますか」(メ~テレ 上坂嵩アナ) 「きっちり飲むようにしています。飲みきらないと良くないと聞くので、飲むようにしています」(保護者) 「薬によっては苦かったりするので、子ども自身が嫌がったり飲みきらないこともある」(保護者) また飲み残しは子どもだけではなく…。 「私も途中でやめちゃうことがある。勝手に『治ったな』と思ったら、もういいやってなっちゃうこともある」(保護者) ウルフィアプリを使ったアンケートでは20%の人が「症状が良くなったら残っていても飲むのをやめる」と回答。その理由として「次に体調不良になったときのため」や「症状が良くなり飲むのを忘れる」などとあげています。 自己判断で途中で飲むのをやめるのは大丈夫なのでしょうか