「藤本壮介展」が森美術館で開催へ。初の大規模回顧展
東京・六本木の森美術館が「藤本壮介展」を開催する。会期は2025年7月2日~11月9日。 藤本壮介は1971年北海道生まれの建築家。東京大学卒業後、2000年に藤本壮介建築設計事務所を設立した。14年には《ラルブル・ブラン(白い樹)》でフランス・モンペリエ国際設計競技の最優秀賞を受賞。以降、15年、17年、18年にもヨーロッパ各国の国際設計競技で最優秀賞を受賞してきた。 主な作品は、《House N》(2008、大分)、《武蔵野美術大学・図書館》(2010、東京)、《House NA》(2011、東京)、《サーペンタイン・ギャラリー・パビリオン 2013》(2013、ロンドン)、《白井屋ホテル》(2020、群馬)、《石巻市複合文化施設》(2021、宮城)、《ハンガリー音楽の家》(2021、ブダペスト)など。また2025年の大阪・関西万博の会場デザインプロデューサーを務めており、注目を集めている。 東京、パリ、深圳の3都市に設計事務所を構え、個人住宅から大学、商標義施設、複合施設まで幅広いプロジェクトを世界各地で展開している藤本。本展はそんな藤本にとって初の大規模回顧展だ。 会場では、活動初期から現在進行中のプロジェクトまで主要作品を紹介。建築家としての歩みや建築的特徴、思想を概観するものになるという。また模型や設計図面、記録写真のみならず、原寸大模型やインスタレーションも展示に含まれる予定で、藤本のエッセンスを視覚的・空間的に体験できる現代美術館ならではの建築展を目指すとしている。