巨人の“積極的な動き”に疑問も…“効果的”に戦力アップした球団は? 今オフ補強の途中経過
巨人ほどの派手さはないものの、同じセ・リーグで積極的な動きを見せているのがヤクルトだ。まずFAで楽天から茂木栄五郎を獲得。ここ数年は故障と不振で成績を落としていたものの、過去にシーズン100安打以上を4度記録した打撃技術の高さは健在で、内野の全ポジションを守った経験があるのも心強い。今年は同じく楽天から移籍した西川遥輝が復活を見せており、茂木も貴重な内野のバックアップとして戦力となる可能性は高いだろう。 チーム最大の課題である投手陣もメジャーで実績のあるランバートとバウマンの2人を獲得。新外国人だけに未知数な部分はもちろん多いが、ともにまだ若さもあるだけにかかる期待も大きい。それ以外にも現役ドラフトでリリーフとしての実績十分な矢崎拓也(前広島)を獲得。今年もシーズン前半はセットアッパーとして活躍しており、ブルペン陣の一角としてフル回転の活躍が期待される。 また他球団を自由契約となった鈴木康平(前巨人)、佐藤琢磨(前ソフトバンク)、澤野聖悠(前楽天)の3人とも育成契約を結んだ。中でも鈴木は一軍での実績があるだけに、早期の支配下登録も考えられるだろう。 パ・リーグではロッテが石川柊太(前ソフトバンク)、オリックスが九里亜蓮(前広島)のFA選手、ソフトバンクが今年アメリカでプレーしていた上沢直之と実績のある投手の獲得が目立つが、野手の補強で意欲を見せているのが最下位に沈んだ西武である。 まず大きいのがオリックスを自由契約となったセデーニョの獲得だ。今年は98試合の出場でチームトップの15本塁打を放つなど、そのパワーは圧倒的なものがある。来年で27歳とまだまだ若く、同じパ・リーグで実績を残していることからもさらに成績を伸ばす可能性もありそうだ。 現役ドラフトでも2015年ドラフト1位の平沢大河(前ロッテ)も獲得したが、それ以上に面白そうなのがソフトバンクを自由契約となって育成契約で獲得した仲田慶介だ。