【医師が伝授】ポイントは油!認知症リスクが最大23%下がった食事法に驚き
著者メッセージ
認知症に限らずあらゆる病気の予防の基本は、栄養・休養・運動です。 栄養では、以前から欧米で心臓病やがん予防にこの地中海食のよさが知られてきました。 近年、認知症予防効果も喧伝されるようになりました。 私自身は、地中海食の特徴は伝統的な和食のそれに似ていると思っています。 ただ、もっとも大きな違いの1つは、赤ワイン。 そのポイントはポリフェノールによる抗酸化作用です。日本人では、緑茶から抗酸化物質が沢山摂られているはずです。 食事でナッツを摂ることも、和食との大きな違いです。 ナッツと和食で私が思いつくのは、ほうれん草の白和えくらいです。ナッツの取り入れは色々やってみる価値があります。これまでの和食メニューに新たなワンポイントを加えることで、日本版地中海食になるはずです。
書籍紹介
『認知症グレーゾーンからUターンした人がやっていること』(アスコム)
認知症グレーゾーンの正式名称は、MCI(軽度認知障害)。 MCIとは、日常生活に大きな支障はないものの、本人やご家族にとっては「最近ちょっとおかしいなあ」と感じるさまざまな警告サインを発する状態。いわば、正常な脳と認知症の間の状態です。 認知症に認知症になる人はその段階として、必ずこのグレーゾーンを通るのですが、全ての人がグレーゾーンから認知症に移行するとは限りません。現状維持する人もいれば、適切な対応することで認知症への移行を遅らせることもできます。さらには、4人に一人は健常な脳の状態にÜターン(回復)できることがわかっているのです。 一方でそのまま認知症へ進行してしまう人もいます。 つまり、ここが「認知症の分かれ道」。 では、回復する人と進行してしまう人の違いは、いったいどこにあるのか? それがこの本のテーマです。 ・恋愛ドラマを観るだけで脳内にある物質があふれ出す ・瞑想よりも塗り絵が脳にいい理由 ・思い出を話すだけで脳が元気になる「回想法」 ・脳にいい「ほめ方」 ・認知機能が平均34%アップした「すごい歩き方」 ・脳を意図的に混乱させる方法 ・2つ以上の作業を同時に行う「デュアルタスク」で脳を活性化するワケ ・認知症リスクが最大23%下がった脳によい食事 ・脳のごみを洗い流すよい睡眠 などなど、日常の習慣をちょっと変えるだけで、Uターンへの道はひらけます。 そのための方法を、この本ではたくさん書きました。 日本の認知症治療の第一人者と知られる著者が、40年にわたり、2万人以上の患者と向き合いたどりついた答えです。 難しく考えず、「これならできそう」「楽しそう」と思うものから試してください。