午前のドルは一時156.76円まで上昇、4カ月ぶり高値
[東京 15日 ロイター] - 午前のドルは一時156.76円まで上昇し、4カ月ぶり高値を再び更新した。トランプ氏の米大統領就任を前に、インフレ進行を見越したドル高や米金利高といった「トランプ・ラリー」が続いている。 ドルはきょうも買い地合いで、朝方の156円前半から後半へじり高となった。もっとも、実需の売買が集中する仲値公示の後は戻り売りが強まり、正午過ぎには156円前半へ反落した。 前日海外で1年ぶりに節目の1.05ドルを割り込んだユーロも、東京市場では1.05ドル前半へ切り返した。 内政の混乱や景気停滞、トランプ次期政権とのあつれきといった不透明要因が山積するユーロが「当面のターゲットだった1.05ドルを割り込んだことで、いったんドル買いが落ち着く可能性がある」(FX会社関係者)との声が聞かれた。 ユーロは米大統領選後、主要通貨間で最も大きく下落した。ロイターが最近実施したエコノミスト調査でも、欧州中央銀行(ECB)は今後大幅な利下げに動くことが確実との見方が相次いでいる。 ユーロ/円は164円後半で売買が交錯した。円は米大統領選後、対ドルで売られているが、対ユーロでは買い地合いが続いている。