【中学受験2025】依然続く大学附属校人気、大阪では私立高校無償化の影響…浜学園
--限られた日程でどう受けていくかが問われますね。
受験校選びについては塾の先生方からもさまざまなアドバイスがあると思いますが、偏差値を目安にするなら「凸凹に受けること」が大事です。チャレンジ校ばかりを並べるのではなく、実力に見合った学校、よほどのことがない限り大丈夫だろうという学校もバランス良く受けることです。
近年は関西でも午前入試、午後入試が一般的になりました。併願校との兼ね合いで試験時間を調整したり科目数を減らしたりと、学校側もさまざまな取組みを行い、多様な受験プランが組みやすくなってきていると感じます。試験日が2日間にわたる灘中などを除いて、1回の試験のみという学校はほとんどなくなりました。複数日程を受けると加点される学校もあり、同じ学校を複数回出願するケースが増えたことで、出願回数は増えていますが、逆に受験校数はよりシンプルになっているのではないでしょうか。
--1人何校くらい出願するケースが多いのでしょうか。
ネット出願になり、ギリギリまで出願する・しないが決められますし、初日に第一志望に受かってしまえばそこで終了するケースも多いので、実際の受験校数とは異なりますが、みなさんだいたい7試験回くらいは準備をして臨んでいる方が多いように思います。まず近畿圏の学校が実施する大阪会場での入試を前受けとして2、3校、入試解禁日の午前に第一志望を受けて午後入試、翌日、翌々日の午前・午後入試、と臨むパターンが主流です。
大阪の私学無償化の影響は…
--秋になって見えてきた人気校の動向について教えてください。
ここ数年の傾向ですが、関西学院や同志社香里、立命館といった関西圏の上位校として知られる大学附属のエスカレーター校については、単に人気が高いだけでなく実際に志望する子供たちの学力レベルも高まってきています。従来は進学校に進むとされていた上位層の子たちも附属校を志望するケースが増え、学校全体の合格・不合格ラインも引き上げられています。