「セミのほうが元気な声出とるやないかい」 リアル『教場』 怒られてばかりだった29歳巡査は指導係に
■クラス対抗の武道大会では、浦郷巡査が大活躍
年に一度の大イベント、クラス対抗の武道大会では、浦郷さんが大活躍を見せます。 自分の相手を倒した後、すぐさま仲間に加勢し、流れを一気に変える大活躍を見せたのです。 【青山巡査】「浦郷さんよく頑張った!」 【別所教官】「やっと笑いなしで結果だした」 【別所教官】「活発な動作が得意かといわれたら得意じゃないと思う、浦郷は。ただ、それをおして余りあるリーダー性だったり、空気読む力だったり、現場に出たら、事件当事者・被害者の立場になる人もいる。そういう人の心情くみ取って、空気読んでそれに応じて対応するのは重要なスキル。浦郷に関してはすごい長けているなって感じます」
■後輩の指導係に抜擢される浦郷巡査
10月、別所学級の3人が秋入校の新入生の教場へ。 【新入生】「敬礼、直れ!」 【浦郷巡査】「やり直せ」 顔つきの変わった浦郷さんは、なんと後輩の指導係に抜擢されました。 かつて怒られてばかりだった浦郷さんが、今度は教える立場に立つことになったのです。 【浦郷巡査】「人に教えるって、自分が分かっていても、何も知らない人に教えるっていうのが、こんなに難しかったのかなって改めて思いました。 最初はずっと怒られっぱなしで、もううるさいなって思って、そんなちっちゃいこと言わんでもいいやろって思ってました。 現場の想定の授業があって、現場ってこんな感じなんやっていうのが分かりだした時に、教官が言っていたのは、現場に出て自分が恥じないようにするためだったのかなっていうのは思います」
■警察学校を卒業するには、5キロの盾を持ち「根性坂」を10往復する試練が
厳しい訓練も半年が過ぎ、学生たちの動きにもまとまりが出てきました。 しかし、彼らを待ち受けていたのは、地獄の走訓練。 警察学校を卒業するには、5キロの盾を持って根性坂を10往復するという試練をクリアしなければなりません。 富田さんは2往復目で隊列から離されてしまいました。 【富田巡査】「走れなかったら卒業できないです。もう死ぬ気で体力を底上げしたいと思います」 富田さんにとって、この試練はまだまだ高いハードルです。それでも、足を止めることはありませんでした。
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