このままだと失敗…。前半戦ガッカリだったJ1の新戦力10人。力を発揮できなかったのは?
FW:山岸祐也(名古屋グランパス) 生年月日:1993年8月29日(30歳) 前所属クラブ:アビスパ福岡 2024リーグ戦成績:8試合0得点0アシスト 山岸祐也は、アビスパ福岡で2022、23シーズンと2年続けて2桁得点を達成して、今季からは名古屋グランパスに加入した。本人にとってはキャリアのピークとも言える時期で、名古屋も即戦力として期待して迎えたはずだが、ここまでリーグ戦で得点はない状況だ。 山岸はプレシーズンキャンプで右ひざを痛めて出遅れると、第5節の横浜F・マリノス戦で前半途中に負傷交代。内側側副靱帯の負傷で長期離脱を余儀なくされた。 5月末に復帰した山岸は、まだリーグ戦でのゴールがないものの、YBCルヴァンカップの柏レイソル戦で移籍後初ゴールを挙げた。スタートダッシュは失敗してしまったが、現在はリーグ戦4試合連続出場中で、状態は上がってきているはずだ。 名古屋では、チーム内得点王の永井謙佑がここまでリーグ戦で4得点を挙げており、負傷離脱しているキャスパー・ユンカーが3得点という状況だ。得点源がいないことは確かで、山岸の得点力に期待が集まっている。
MF:ミロサヴリェヴィッチ(鹿島アントラーズ) 生年月日:1992年7月28日(31歳) 前所属クラブ:FKヴォイヴォディナ・ノヴィ・サド(セルビア) 2024リーグ戦成績:4試合0得点0アシスト ミロサヴリェヴィッチは、セルビアのFKヴォイヴォディナ・ノヴィ・サドから鹿島アントラーズに加入した31歳の守備的MFだが、まだその実力をピッチで示せていない現状だ。J1でのプレーは、ここまでわずか35分間しかない。 ミロサヴリェヴィッチは、セルビアリーグのシーズン中に日本への移籍が決まった。昨年7月末に開幕したシーズンで今年3月中旬まで戦い、その後鹿島に合流している。第7節のFC東京戦でJ1デビューを果たしたが、その後はベンチ外が続き、コンディションを上げることが優先だった。5月22日のYBCルヴァンカップ・ヴィッセル神戸戦に先発出場した際に左足の筋肉を痛めて離脱している。 クラブの発表によると、ミロサヴリェヴィッチの回復には約2カ月を要するという。シーズンの疲労を抱え新しい環境にやってきたミロサヴリェヴィッチには、ある程度の適応期間が必要かもしれない。しかし、ランコ・ポポヴィッチ監督が指導していた選手ということで即戦力として期待されたことは間違いない。3月に加入した31歳の新戦力は、チームに足りないものをもたらす補強だったはずだが、良いスタートは切れなかった。
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