このままだと失敗…。前半戦ガッカリだったJ1の新戦力10人。力を発揮できなかったのは?
MF:オラ・ソルバッケン(浦和レッズ) 生年月日:1998年9月7日(25歳) 前所属クラブ:ASローマ 2024リーグ戦成績:3試合0得点1アシスト オラ・ソルバッケンは、まだ日本で自身の能力を見せられていない助っ人だ。 イタリアの名門ASローマから期限付き移籍で浦和レッズに加入しているソルバッケンは、ノルウェー代表にも選ばれる有力選手で、ファンの期待は大きかった。しかし、負傷で長期離脱となると、浦和デビューは5月22日のYBCルヴァンカップ、V・ファーレン長崎戦だった。その後Jリーグで2試合に出場し、ヴィッセル神戸戦では1アシストを記録したものの、続く第18節のセレッソ大阪戦では再びベンチ外だった。 神戸戦では、試合勘が戻っていない中でインパクトを残したソルバッケンは、期限付き移籍の期限がまもなく終了する予定だ。ただ、ローマが延長を許可する可能性もあると言われている。シーズン後半戦も浦和に残れば、一気に評価を高めるかもしれないが、この先も負傷離脱が続くのではないかという不安もある。 ローマは最近スポーツディレクターが代わったばかりで、今夏の補強が注目されているが、大勢いるレンタル選手の1人であるソルバッケンの去就に関する話題はイタリアメディアでほとんど伝えられていない。
DF:ファンウェルメスケルケン際(川崎フロンターレ) 生年月日:1994年6月28日(29歳) 前所属クラブ:NECナイメヘン(オランダ) 2024リーグ戦成績:8試合0得点0アシスト ヴァンフォーレ甲府の下部組織で育ったファンウェルメスケルケン際は、高校卒業後に父の母国であるオランダに渡り、プロとしてのキャリアを積み、今年から川崎フロンターレに加入し、Jリーグデビューを果たしている。 スタートは最高だった。FUJIFILM SUPER CUP2024のヴィッセル神戸戦で決勝点を挙げていきなりタイトル獲得に貢献している。スーパーカップで誕生したニューヒーローに対する期待は高まったが、その後はコンディションに問題があったのかベンチ外が続き、J1デビューは第9節の東京ヴェルディ戦だった。 その後は8試合続けて出場したが、不振が続くチームで持ち味を発揮し切れていない。技術力の高いサイドバックとして攻撃の起点としても注目されているが、チームを劇的に改善するほどではなく、6月にはまた離脱している。 オランダでシーズンの途中までプレーしたあとで日本にやってきたファンウェルメスケルケン際は、コンディション調整に苦しんでいる上、キャリア初となるJリーグ挑戦という適応の難しさもあるだろう。これからもっとフィットする可能性はあるとしても、ニューヒーローのシーズン前半戦は理想通りとはいかなかった。