このままだと失敗…。前半戦ガッカリだったJ1の新戦力10人。力を発揮できなかったのは?
FW:ウェベルトン(ジュビロ磐田) 生年月日:2002年6月29日(21歳) 前所属クラブ:ニューイングランド・レボリューションⅡ(アメリカ) 2024リーグ戦成績:なし ウェベルトンは、ブラジルの名門クラブであるフラメンゴの下部組織で育ったアタッカーで、アメリカのニューイングランド・レボリューションから加入した新戦力だが、シーズン前半戦を終えた現在でも、まだどんな選手かは不明だ。 ウェベルトンは、開幕からベンチ外が続き、3月には右ももの肉離れを起こし、約2カ月の離脱となった。6月12日の天皇杯2回戦・テゲバジャーロ宮崎戦で終了間際に投入されて日本デビューを果たしたが、まだJリーグではベンチ入りしていない。 クラブ公式サイトでウェベルトンは、自身の武器に「フィニッシュ」を挙げている。その得点力があれば、磐田はもっと順位を上げられたかもしれないが、ピッチに立っていないことにはどうしようもない。 磐田のFWでは、ジャーメイン良が11得点、マテウス・ペイショットが5得点を挙げているが、リーグ戦直近9試合で1勝と、最近は勝ちきれない試合が続いている。ウェベルトンがこれから調子を上げて前線に新たなオプションとなれれば、磐田はもっと順位を上げられるかもしれない。
FW:小柏剛(FC東京) 生年月日:1998年7月9日(25歳) 前所属クラブ:北海道コンサドーレ札幌 2024リーグ戦成績:4試合1得点0アシスト 小柏剛は、2020年に特別指定選手として北海道コンサドーレ札幌でプロデビューを果たし、2021年に正式に加入した。2021シーズンにリーグ戦で7得点5アシストを記録すると、2023シーズンは6得点6アシストという成績を残し、今季からFC東京に加入した。 身長が167cmと小柄な小柏の最大の武器は、抜群のスピードだ。特に一歩目が速く、裏へ走り出すタイミングも見事なため、相手の守備陣を引き離してゴール前に飛び出していくことができる。この能力に関してはJリーグ屈指といえるレベルにあるだけに、FC東京でも大いに期待された。 しかし、ここまでは4試合出場で1得点と苦しんでいる。小柏は、札幌時代から負傷による離脱が多い。4月27日に第10節・アルビレックス新潟戦以降はベンチ外が続いている。クラブから正式な負傷情報は出ていないが、コンディションの問題と考えるのが自然だろう。 小柏の札幌でのリーグ戦通算出場数は69試合だった。度重なる負傷で何度も離脱したため、出場試合数は多くならなかった。FC東京加入で悪い流れを断ち切りたいところだったが、良いスタートは切れなかったと言わざるを得ない。