【海外】新型「1390スーパーアドベンチャーS EVO」発表!KTM初の自動マニュアルミッション「KTM AMT」搭載 & 8インチタッチモニター採用
KTM初のAMT搭載 ボッシュ製ACCとの連携で自動停止&始動も可能に
大きなトピックとなるのは、やはり同社初のKTM AMTの採用だ。クラッチ操作を自動化していることで、クラッチレスなシフトチェンジが可能。このためクラッチレバーを装備しておらず、左スイッチボックスには指先でシフト操作できるスイッチを備えている。ただしシフトペダルはそのままで、慣れた左足での操作も行うことができる。 さらに、性能強化されたボッシュ製アダクティブクルーズコントロールとの連携で、前車の停車に合わせた自動停車と再始動も実現。ライディング時の操作を極限まで自動化し、疲労感のないツーリングを実現できるようになった。
イメージ一新のディテールで機能性も充実
機能面のみならず、装備面も大きく進化。パワーユニットは1350ccに拡大され、可変バルブタイミング(CAMSHIFT)機構を有する水冷VツインDOHC。全域での力強い出力特性を狙い、最高出力は173PS/9500rpm、最大トルクは145Nm/8000rpmを発揮するものとなった。外観で最も印象を変えたのはヘッドライトで、先行している1390 SUPER DUKEを思わせる異形レンズを備えたフロントマスクを採用。スクリーンも大型化し巡航性能を向上させている。フレームも見直されており、ステップ位置が8mm低下、10mmワイドになったことでポジションも快適に変更された。サスペンションはWP製SATにより、センサーによる自動可変ダンピングを行えるほか、コンフォート/ストリート/スポーツ/レインの4段階のサスペンション設定も任意に行うことができる。 さらに、新採用の8インチTFTメーターもただのモニタではない。サイズが縦にワイドで視認性を高めているというほか、新開発された誘導タッチスクリーンは従来から色数を大幅に増やした25万6000色の表示が可能。ACC機能、マップナビゲーション、テレメトリ、音楽再生といった各機能でモニタを使い分けることができる。また32GBのストレージを独自に備えているため、スマホ接続がなくともバイクと連動したナビゲーションを行う機能も備えている。このモニタはアンドロイド・オートモーティブやeSIM、GPSアンテナやWi-Fiとのダイレクト接続が可能という発展性を備えている点で、従来の単なる液晶とは一線を画するものだ。KTMはモニタ単体が車体とも無線連携する将来についても発表しており、今回の採用はその嚆矢となるだろう。
1390 Super Adventure S EVO(2025)主要諸元
・全長×全幅×全高:- ・ホイールベース:1558mm ・シート高:847/867mm ・車重:- ・エンジン:水冷4ストロークV型2気筒DOHC4バルブ 1350cc ・最高出力:127kW(172.6PS)/9500rpm ・最大トルク:145Nm(14.79kg-m)/8000rpm ・燃料タンク容量:23.0L ・変速機:AMT(6段リターン) ・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク ・タイヤ:F=-、R=-
Webikeプラス編集部