【NFL】ビルズKバス、苦戦が続く中で61ヤードの決勝FGに成功して感情をあらわに
現地3日(日)、バッファロー・ビルズのキッカー(K)タイラー・バスが61ヤードのフィールドゴールに挑戦する際、すべての視線がバスに集まった。バスが今季に浮き沈みを繰り返してきたことを踏まえると、ハイマーク・スタジアムでどれほどの信頼がバスに寄せられていたかを疑問に思うのは当然だったと言えよう。
試合時間残り10秒の時点でキックの体勢を整えたバスは、ビルズとマイアミ・ドルフィンズが27対27で同点の状況の中、自分にとって最も重要なことに集中しようとしていた。チーム公式サイトによると、バスは試合後に「とにかく自分がこれを愛していること、このスポーツが大好きだっていうことを思い出していた。これが自分の夢だったんだ」と話したという。
バスのキックは正確で、飛距離も十分だった。その結果、ビルズは30対27で勝利し、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区の王座を握った。バスにとって今回のキックは、2020年シーズンに新人として記録した58ヤードを上回る、キャリア最長のものとなっている。
バスは「今この瞬間、現在に集中し、すべてのことにじっと耐えていた」とコメント。
「誰にでも浮き沈みがあることは分かっているけど、とにかく最善を尽くし続けることが大事だ。俺たちは今日、それを成し遂げた。だから、とても感情的になった」
フィールドゴールが決まった後、ハイマーク・スタジアムは大歓声に包まれた。ビルズファンは今シーズン、バスの不安定さを目の当たりにしている。バスは今回の試合でもエクストラポイントを外した上に、別のキックがゴールポストに当たって運良く通り抜けるという場面もあった。
バスは接戦の末に制したシーズン第7週のニューヨーク・ジェッツ戦でもフィールドゴールとエクストラポイントをそれぞれ1回ずつ外している。現時点でバスは9試合に出場し、3回のフィールドゴールと3回のエクストラポイントに失敗している状態だ。