プラスサイズや50代モデルも 「ヴィクトリアズ・シークレット」が多様性をアピール
母娘でのヴィクシーデビューや姉妹共演も
中でも話題を集めたのは、親子でヴィクシーショーへのデビューを果たしたケイト・モス(Kate Moss)と娘のライラ(Lila Moss)。また、人気モデルのジジ(Gigi Hadid)&ベラ・ハディッド(Bella Hadid)姉妹も久しぶりの共演となった。ベラはライム病の療養で2年ほどモデル活動を休止しており、今年9月の「サンローラン(SAINT LAURENT)」のショーで復帰を果たしたばかり。長いトレーンの赤いルックをまとったベラの登場はハイライトの一つとなり、会場から大きな拍手が送られた。
黒人初のエンジェルがサプライズ出演
フィナーレでは、黒人女性初のエンジェルとして知られるタイラ・バンクス(Tyra Banks)が登場。1997年からブランドの顔となり、過去9回のショー出演歴を持つ彼女のカムバックはなんと19年ぶり。ピンクのコンフェッティが降る中、ベテランならではの堂々としたウォーキングを見せ、会場外では花火が打ち上げられるなど華やかなクロージングとなった。
3人のスペシャルゲストがパフォーマンス
モデルキャスティング以外で注目されたのは、ブランド初となる女性のみのライブパフォーマンス。ヴィクトリアズ・シークレットのショーでは毎年ブルーノ・マーズ(Bruno Mars)やハリー・スタイルズ(Harry Styles)など、様々なパフォーマーがゲスト出演をしてきたが、今回はBLACKPINKのリサ(Lisa)がオープニングアクトを務め、ヒット曲「Rockstar」を披露したほか、南アフリカ出身の歌手タイラ(Tyla)が登場。78歳の伝説的歌姫シェール(Cher)がヘッドライナーとして歌声を披露した。幅広い世代にアピールできる大物パフォーマーを揃え、女性のエンパワーメントを印象付ける狙いだ。
クルエルティフリーの羽根飾りに賞賛
また、演出や衣装の部分でも、時代を反映した工夫が見られた。これまで恒例であった「ファンタジーブラ」や、出演モデルたちの食事制限やトレーニングを紹介する動画シリーズ「Train Like an Angel」は封印され、ヴィクシーらしいギミックといえば大掛かりな羽飾りのみ。だが、この羽飾りにリアルフェザーは使われておらず、動物の権利擁護団体である「PETA」は鳥のデザインのヴィーガンケーキをブランドに贈り、この取り組みに感謝したという。