洗剤を頻繁に使う家の子が発症しがちな「ある病」 「抗菌消毒剤・芳香剤・消臭剤」の使用も要注意
この論文の著者の1人、ティム・タカロ医師が言及しているように、子供は大人よりも呼吸の頻度が高く、また、大人とは違ってほとんどの呼吸を口で行う。天然の濾過機構を通して行う鼻呼吸とは違い、口呼吸はむしろ空中のあらゆるものが肺のより奥深くまで入り込むことを許してしまう。 論文の著者たちの仮説は、家庭用洗剤から生じる蒸気が気管に炎症を起こし、それによって赤ん坊の自然免疫系を活性化させるというものだ。ある種の家庭用製品――芳香剤、消臭剤、手指用抗菌消毒剤、オーブンレンジ用洗剤、埃拭き用洗剤――の頻繁な使用は特に危険であるように見受けられた。
天然物質は私たちのアレルギーに対する万能薬ではないものの(また、例えばカドミウムやポイズンアイビーなどのように、天然物質も有害なものとなりうるが)、手始めとして、家の中のものや皮膚に対して使っている製品について考え直してみるのはよいだろう。私たちの免疫系は明らかに休息をとりたがっている。 (翻訳:坪子理美)
テリーサ・マクフェイル :医療人類学者