日本が誇る保存食「高野豆腐」は栄養豊富でヘルシー!最新トレンドは「レンチン」「粉タイプ」
100年以上も前から愛される、日本の乾物「高野豆腐」が進化している!? 「料理する前に水で戻さなければいけない」「煮物で食べるもの」というイメージは、かつての姿。どのメーカーも、袋から出してそのまま使えて、レンジ調理OK。揚げ物に洋食、中華、おつまみ、そしてスイーツなど、レシピも多様化。さらには、つくり置きもできるんです。 【画像20枚】水戻し不要な高野豆腐「新あさひ豆腐」を使ったおすすめレシピ4品を写真で見る!低糖質でヘルシーなお助け食材で使い勝手も◎! そんなイマドキの「高野豆腐」事情を、長野にある老舗メーカー『旭松食品』の上田さんと岩瀬さんにインタビュー。おすすめレシピもご紹介します!
「レジスタントたんぱく質」も豊富な伝統食品の進化とは?
大豆が原材料の「高野豆腐」といえば、植物性たんぱく質がたっぷり。低糖質なうえに、鉄分やカルシウムが豊富な乾物で、昔から愛される伝統食品ですよね……? 「はい、その通りです。畑の肉ともいわれる大豆の成分を抽出・濃縮しているので、糖質量が非常に少なく、栄養素の半分が良質な植物性たんぱく質です。しかも、レジスタントタンパクもたっぷり含まれるんですよ。これは、豆腐を約1カ月もの間、低温熟成させることで豊富になるとわかっています」(旭松食品・上田さん) レジスタントタンパクとは、胃腸で消化されにくいたんぱく質です。 腸内でコレステロールと結合し、一緒に排出されるため、余分なコレステロールを減少させると考えられています。 また、脂質の吸着効果もあるのだとか。 ほかにも、食後の血糖値スパイク抑制や腸のバリア機能の向上、免疫力向上など、多くの健康改善が期待できるといわれています。
イマドキは「水戻し不要」「レンジ調理OK」
体によいのはわかりました。でも、戻してから調理するのが面倒なんです! そう叫ぶと「今はほとんどのメーカーの高野豆腐も水戻し不要で、レンジ調理できますよ!」と岩瀬さんがニコリ。な、なんですと~~~! 「新あさひ豆腐」のパッケージを見ると「レンジでかんたん調理」の文字が。 しかも、電子レンジで調理する場合は、たったの3ステップ。 1:煮汁を作る。 2:煮汁に高野豆腐をそのまま入れ、うつわの2/3ほどにラップをかける。 3:電子レンジで加熱する。 加熱時間は、1個あたり電子レンジ500Wなら6分、600Wなら5分。お水から作る場合は、加熱時間を30秒長くするだけです。