「うちの子、発達障害かも?」と感じたら…親が最優先で取るべき行動とは?
ネットの情報に注意
ネット上には「発達障害」のさまざまな治療法なるものがアップされています。ただ、その多くは誤情報。捏造(ねつぞう)論文もあります。 例えば頭に電極を当てる治療法はうつ病に適応されるもの、アロマはリラックス効果を得るもので「発達障害」の治療はできません。 特定の食べ物で「発達障害」が治るなどということもありません
早生まれでは?
小学校の低学年では、早生まれの子は遅生まれの子どもと体格や落ち着きの程度などが大きく違います。米国の調査*によると、早生まれの子どものほうが、ADHDと診断される率が34%も高いという結果が出ています。 これは日本も同様と考えられ、1~3月生まれの子どもはADHDと診断されやすいといえます。 *Harvard Medical School のJena らによる(2007 ~ 09 年に生まれた 40 万7846 人調査/米国では9 月生まれが最年長、8月生まれが最年少)
【生活改善】規則正しい生活リズムをつくる
子どもが「発達障害」かもしれないと疑われたとき、なによりも優先したいのは生活リズムを整えることです。規則正しいリズムになるよう、生活改善にとりくんでください。
生活改善の3つのポイント
子どもの生活改善は、3つのポイントを押さえましょう。合い言葉は「早寝早起き朝ごはん」です。 (1)朝日を浴びる 朝5~7時に太陽の光を浴びよう。窓越しの光でもかまわない。体内時計をリセットして、1日をスタート (2)十分に眠る 「発達障害」のような症状が現れる大きな原因が睡眠不足。現代の子どもは睡眠時間が圧倒的に足りない。睡眠の大切さを知っておこう。 (3)決まった時間に食べる 食事の時間を決めておくことは生活リズムを整えるうえで重要。とくに朝ごはんはしっかり食べさせたい
早寝早起き朝ごはんの生活リズムを
「発達障害」が疑われる子どもは、生活リズムがみだれていることがじつに多くあります。真っ先にとりくみたいのが、生活改善です。 生活リズムを整えるだけで「発達障害」のような症状がなくなるなどと、信じられないかもしれません。また、数字で表せるような効果がみえないせいか、敬遠されがちです。しかし、実際には、これだけで症状がなくなった子どもがたくさんいるのです。