「ごめんね、3位まで上げられなかった…」 アンカー・谷本キャプテンが執念の走り見せるも…力及ばず4位 名城大「全日本大学女子駅伝」8連覇の夢ついえる
10月27日に行われた「全日本大学女子駅伝」で前人未到の8連覇を目指していた名城大学。今年も絶対女王らしい圧巻の走りを期待されていましたが、まさかの4位という結果に…。偉業のその先を見据えていたはずのチームに、一体何が起きたのでしょうか。裏側に密着しました。
スランプ乗り越え8連覇ねらう名城大学
全日本大学女子駅伝8連覇という偉業の更新に向けて、名城大学女子駅伝部のキャプテン、“めがねちゃん”こと谷本七星選手が決意を語りました。 キャプテン 谷本七星選手(4年): 「この駅伝だけは私たちが主役で譲れない。8連覇っていう偉大な記録、自分の手でみんなが持ってきてくれたタスキを1番でゴールさせたい」 混戦が予想された今年、米田監督が勝利の条件として挙げたのは、「アンカーの谷本選手に先頭から30秒以内でタスキを渡す」こと。それができれば8連覇が見えると話します。
谷本選手は、この1年でたくさんの逆境を経験してきました。前半のトラックシーズンから大スランプ。「走れなさすぎて、自分でもよくわからない」というほどの不調で、チームを引っ張るどころではなかったのです。当然、チーム全体も結果が出ません…。 そんなチームの状況を見かねた米田監督は、キャプテンである谷本選手に苦言を呈しました。 米田勝朗監督(56): 「今のチームはやることもやれない。練習に関しても最低限のことだけ。ジョグって言ったらメニュー通りで終わり。しかもペースも遅い。しばらく練習メニューを出さないようにしようと思う」
自分自身もチームも崖っぷち。この状況を変えるため、まずはキャプテンとして「自分自身が変わる」と決意した谷本選手。夏合宿ではチームの先頭に立ち、誰よりも多く走り続けました。走り込んだ距離は、8月だけで650キロに及びます。 キャプテン 谷本七星選手(4年): 「自分を大切にしようと思って、まずは。まずは自分が結果を残す。周りに気をかけてアドバイスもしたり、チームが向上するような声かけもしなきゃいけない立場だけど、結果がないと周りに響かないと思うので」