宇野昌磨さんの思い結実「ワンピース・オン・アイス」再演へ細部にこだわる演出、直談判で追加演目も
フィギュアスケート男子で五輪2大会連続メダルを獲得した元世界王者で、プロスケーターへ転向した宇野昌磨さんが主演を務めるアイスショーが9月7、8の両日、千葉・船橋市のLaLa arena TOKYO-BAY(ららアリーナ東京ベイ)で開催された。 【写真】細部にわたるパフォーマンスで魅せるプロスケーター・宇野昌磨 人気コミック「ONE PIECE(ワンピース)」を題材にした「ワンピース・オン・アイス~エピソード・オブ・アラバスタ~」(Ⓒ尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション「ワンピース・オン・アイス」2024製作委員会、9月23日までZ-ANにてアーカイブ配信中)。昨年に続く再演で、主人公ルフィを演じる宇野さんをはじめ、“麦わらの一味”が氷上に再集結した。 バージョンアップした「ONE PIECE」シリーズ史上初のアイスショー。宇野さんはトップスケーターの仲間たちとの共演で、キャラクターの感情を氷上の動きで表現するという新たな可能性を切り開いている。
細部にまでこだわった演出
報道陣に公開された7日、今春に竣工したばかりの「ららアリーナ東京ベイ」の場内は、開演前から熱気に包まれていた。 オープニングで登場した宇野さんが、主人公ルフィのキャラクターを忠実に落とし込んだコミカルな動きで客席に手を振ると、歓声がわいた。タンクトップの衣装から露出した肩から腕周りにかけては、客席からも筋肉の盛り上がりが見てとれた。1カ月以上前から取り組んだという腕立て伏せの成果で、役作りにもプロスケーターとしての自覚が芽生えていることがうかがえた。 謎の秘密結社「バロックワークス」の陰謀により崩壊の危機に瀕した砂漠王国“アラバスタ”を舞台に、王女ビビとルフィ率いる“麦わらの一味”が国を救うべく立ち上がる壮大な物語(公式サイトより)は、トップスケーターたちがアニメの声優たちによるセリフに合わせて氷上ならではのスピードと躍動感を見せた。それぞれの個性的なキャラクターを演じ、プロジェクションマッピングや光の演出で細部にまでこだわった。 スケートファンだけでなく、「ONE PIECE」ファンの心をつかむショーには、たくさんの魅せ場が盛り込まれた。