蒸し厚い時期にさらりと着たい 英ジョン スメドレーの「世界最高峰」ニット
■ニットを長持ち 2024年春はケア商品を発売
最高品質のファインゲージニットだからこそ、長く愛用したいと思うもの。そこで最後に、2024年春にブランドから登場したファブリックソフトナー(柔軟仕上げ剤)もおすすめしておこう。 このファブリックソフトナーは、クスノキの端材を使った防虫製品を展開する国内のブランド「クスハンドメイド」に制作を依頼。洗濯後のぬれた衣類にスプレーするだけで、柔らかさと香りをプラスできるアイテムだ。 スプレータイプは使い方が非常に簡単なので、ひと手間がかかるとはいえ、気軽にお手入れできるのがうれしい。また洗濯機に投入するタイプの柔軟剤に比べて使用量が少なくて済み、生活排水の汚れを最小限に抑えられるメリットもあるという。 長い歴史で培われた美意識と洗練、熟練の職人技から生み出されるニットは、永遠のスタンダードになり得る唯一無二の存在。ファインゲージニットの代名詞として世界中で愛され続ける名品を、この機会に手に入れてみてはいかが。
【ロイヤルワラント】
ロイヤルワラント(英国王室御用達)は、自国産業の奨励、伝統技術の継承を目的に作られた。その歴史は古く、1155年にヘンリー2世が同業者組合にロイヤルチャーター(国王勅許状)を与えたことが最古の記録として存在している。ワラントを申請するブランドは、過去7年間のうち5年以上、王室の認定メンバーに定期的かつ継続的に製品やサービスを提供していることが条件となる。認定後は規定に基づき、製品や広告などに王家の紋章を表示することが許される。ロイヤルワラントは永久ではなく、5年ごとに再審査・更新される。長年にわたりワラントを保持していることは、製品のクオリティーを物語るうえで、歴史に裏打ちされた揺るぎない証しといえる。 文・粟田真紀子(エディター&ライター)
粟田真紀子
出版社勤務を経て、フリーランスのエディター&ライターとして活動。ファッション雑誌、WEBメディアなどでファッション、ハイジュエリー、ライフスタイルに関する記事の編集、執筆に携わる。ファッション関連のセミナー登壇のほか、テレビ通販番組などにも出演中。 ※この記事は「THE NIKKEI MAGAZINE」の記事を再構成して配信しています。