休み明けは要注意!子どもが不登校になる原因は?対応方法をプロが解説【体験談あり】
不登校になった原因やきっかけは? 経験者に聞いた
お子さまが不登校になったとき、保護者としては「勉強の遅れは大丈夫?」「配偶者とどう協力すればいい?」「仕事はどうなる?」など今までにない体験に不安を感じるでしょう。 そこでここからは、実際にお子さまの不登校を経験した保護者のかた2名の体験談をご紹介します。子どもとどう接したらよい? 学校とどんなふうに協力体制をつくる? 進路への影響は? 保護者として一番つらかったことは? リアルなエピソードや経験者ならではの声を、いざというときの参考になさってください。
【事例1 Aさん(中3・男子) 突然不登校になり、学校へ行こうとするとじんましんが出る】 息子の不登校が始まったのは、中1の秋でした。 前日までは普通に学校に行っていたのに、ある朝突然、「学校へ行けない」と泣き出したのです。 思い返してみれば小学生時代から学校はあまり好きではなかったけれど、私にとっては青天の霹靂(へきれき)でした。 原因を聞いてみても、「特に原因はない」と言うばかり。 息子自身、がんばって登校しようとしていましたが、出かけようとすると涙があふれ、じんましんが出ることも。 苦しんでいる姿を見ると、「学校へ行きなさい」とはとても言えませんでした。 なんとか原因を突き止めようと中学の先生に聞いてみても、「なぜ急に不登校になったのか」は特定できずじまいでした。 転機になったのは、学校でスクールカウンセラーのかたを紹介していただき、夫婦で週1回ずつ面談を受けるようになったことです。 不登校に関する知識や、子どもへの接し方を教えていただく中で、「息子は、人と接するためのパワーが空っぽになってしまったんだな。親は、そのパワーが蓄積されるのを待つしかない」と気づくことができたのです。 覚悟を決めてからは、息子のようすにも変化が現れ始めました。 通学していた中学への再登校はできないものの、自分から通信制高校の情報を集めるようになり、将来の大学進学も視野に入れて勉強に取り組んでいます。 お子さまが不登校になると、保護者のかたはとても悩まれるでしょう。 でも、子どもの人生はその子自身のものだし、人生の数年間学校へ行けなくても、それほど大きな問題ではないと、今の私は思っています。 どうかご自身を責めないで、お子さまを信じて、見守ってあげてください。