「リニア推進」候補が知事選当選 姿勢転換? 環境への配慮は? 長野県内も静岡県の対応注視
■トンネル工事現場の村 1日数百台のダンプカーが通過
静岡工区に隣接し、県内最多の4カ所のトンネル坑口がある下伊那郡大鹿村では1日平均数百台のダンプカーが通過する。前村観光協会長で村内の旅館「山塩館」社長の平瀬定雄さん(55)は、川勝氏が環境保全を優先する姿勢は静岡県民の一定の支持を集めていた―とし、「鈴木氏はそれを受け止めて対応してほしい」と注文。「県が工事を無条件に認めるのではなく、きちんとチェックすることで、長野工区でも(JRや県の)環境配慮の広がりにつながればいい」と話した。
JR東海は鈴木氏当選を受け静岡県と「引き続き密に意思疎通を図っていきたい」とのコメントを出した。静岡工区については「一日でも早い着手に向け、地域の皆さまのご理解とご協力が得られるよう、真摯(しんし)に取り組んでいく」とした。