富士通とAMD、AI向け基盤を共同開発「エヌビディア1強」に対抗
富士通は1日、米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)と、AI(人工知能)向けのコンピューティングシステムを共同開発すると発表した。AI向けの半導体市場は急激な拡大を続けているが、米大手のエヌビディア「1強」の様相だ。両社の強みを持ち寄って対抗しようとの狙いがある。 【写真】「日本は何を差し出すのか」 変わる世界、TSMCに託す護国神山 研究開発から事業化まで、長期的に提携する。2027年までに、AI向けソフトウェアの基盤となるシステムの提供を目指す。富士通のデータセンター向けサーバーといったハードウェア製品との連携も含め、幅広い開発を検討するという。 富士通が設計するCPU(中央演算処理装置)と、AMDのGPU(画像処理装置)を組み合わせる。複雑な処理を得意とするCPUと、単純計算の速度が速いGPUとで処理内容を分担させ、効率的に稼働する製品の開発を目指すという。これによって、コストや電力の消費量も抑えられるという。
朝日新聞社