<センバツ・目指せ!日本一>智弁和歌山 選手紹介/3 湯浅孝介選手/杉本颯太捕手 /和歌山
◇強メンタル、自分に厳しく 湯浅孝介選手(2年) 勝負どころで自分に打席が回ってこい――と試合で念じるほど、プレッシャーへの強さを自覚している。そんな強靱(きょうじん)なメンタルを期待されて、中軸を任されることもある。 しかし、昨夏までは「考えに甘さがあった」と振り返る。1年生の冬に右手首を骨折するけがをした際は、思うように練習ができず、夏の大会のベンチ入りを逃した。「新チーム発足時には、必ずレギュラーに入れるように」。最上級生となる自覚を持ち、自身を見つめ直した。 自分に対し、厳しくなることを心がけている。秋に守備でのミスが目立ったことを反省。基本に立ち返って、ノックの量を増やした。実際に数多くの打球を受けることで、対応力の強化を図る。 チームの目標「日本一」。自身の目標は、そのための「欠かせない存在」となることだ。 ◇先月転向、笑顔で投手導く 杉本颯太捕手(2年) 「暗い顔でやっていても意味がない。明るい顔なら、いいプレーが生まれる」――。小学生のころ、母に教えられたそんな言葉を今も胸に刻み、常に明るくいられるように努めている。 「走塁は誰にも負けない」と、足の速さに自信を持つ。常に先の塁を狙って積極的に仕掛けるのが信条で、「出塁したら絶対、盗塁のチャンスをうかがう」と頼もしい。 一方、守備では1月に遊撃手から捕手に転向することになった。1年生の秋以来の捕手復帰となる。ショートバウンドした投球などを後ろにそらさないようにする「ストッピング」をはじめ、捕手の技術を基本から見直しており、実戦に向けた準備に余念がない。 「試合では、バッテリーが重要」と考え、「もっと練習を重ね、投手が気持ち良く投げられるようにリードしたい」と意気込む。