【全日本総合バドミントン2024】混戦の男子ダブルスを制したのは山下恭平&緑川大輝! 同種目で総合初V飾る!<決勝戦/男子ダブルス結果>
日本の頂点をかけて争われる第78回全日本総合バドミントン選手権(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)。大会5日目の12月30日は、各種目の決勝戦が行なわれた。ここでは、男子ダブルスのダイジェストを紹介する。 【トーナメント表】全日本総合バドミントン2024男子ダブルス 【男子ダブルス】 5月の日本ランキングサーキット、9月の全日本社会人を制した山下恭平/緑川大輝(NTT東日本)が、霜上雄一/野村拓海(日立情報通信エンジニアリング)に2-0で勝利。混合ダブルスで優勝経験のある2人が、男子ダブルスを初制覇した。 混合ダブルスで代表入りしてきた山下と緑川は、男子ダブルスでの代表入りが目標であると公言。B代表ペアの霜上/野村が、「相手のほうが球出しがよくて、自分たちのやりたいプレーをやっていた」(霜上)と振り返ったように、第1ゲーム序盤から気合十分で攻めまくる。 どちらも身長は高くないが、驚異的な身体能力を誇り、高く跳んで角度あるジャンプスマッシュを連発。また、守りの場面からでも積極的にチャンスをうかがい、ラケットを立てて押し込みながら前に出ていった。
すると、山下/緑川の攻撃に押し込まれる野村/霜上が、ラリーの最後にアウトを連発するなどして、一時は1-8とリードを許す。そこから、野村の強烈なクロススマッシュ、霜上の素早いネットプレーなど得意のカタチで立て直し、中盤以降は1点差まで詰め寄った。しかし、「追いつかれそうになったところで我慢できた」と山下。いいカタチで点を取られた次のラリーは、お返しとばかりに強烈なショットを打ち込んで取り返す。第1ゲームは山下/緑川が一度もリードを許さず、21-17で奪った。 第2ゲームに入っても、山下/緑川の勢いは止まらない。「自分が前に入って、(山下)恭平さんが後ろというカタチを最後までつくれた」と緑川。連続スマッシュを放ち、レシーブでも前へ前へと行けるのは、お互いに混合ダブルスで培ったカバー力があるから。「攻めるところで攻められたけど、先に前に出てこられてちょっと引いてしまった部分がある」(野村)という霜上/野村は、流れをつかむことができない。霜上がメディカルを要求して太もも付近にスプレーをかける場面もあり、フルパワーで攻めてくる山下/緑川が点差を離していく。