伝統の水あめ使用「松本クラフトコーラ」 手掛けたのは紙の卸売会社 地元を盛り上げたいと「土産品」に活路
特集は地元の魅力を発信する企業です。このほど、松本伝統の水あめを材料にしたクラフトコーラが発売されました。手掛けたのはなんと、紙の卸売会社。地元を盛り上げたいとの思いが背景にあります。 【動画で見る】伝統の水あめ使用「松本クラフトコーラ」 手掛けたのは紙の卸売会社 地元を盛り上げたいと「土産品」に活路
長野県松本市の「大徳紙商事」。 印刷用紙や包装資材などさまざまな紙製品を販売しています。 なぜ、紙の会社がコーラを?
大徳紙商事・古畑泰明さん: 「当社もお土産をいくつか作っている中で、松本をもっと元気づけたいという思いもあった」
近年はペーパーレスの時代。 紙の需要は落ち込んでいます。
そこで、力を入れるようになったのが「デザイン」。2004年に設置されたデザイン部門は様々な商品のパッケージなどを手掛けてきました。 やがてパッケージ以外のデザインも。その一つが松本城のペーパークラフトです。 大徳紙商事・古畑泰明さん: 「やっぱり松本というと松本城。そば祭りで初めて販売させてもらったんですけど、期間中、約600個。販売する楽しさも社員の方で分かったし、会社全体としても手ごたえはあった」
これを機に、会社は松本の「土産品」の企画・販売に乗り出します。 缶バッジやエコバッグなど、紙にとらわれない商品を販売。
■松本の魅力を発信
2017年には観光客が行き交う縄手通りに専門店も出しました。 大徳紙商事・古畑泰明さん: 「松本のポテンシャルは高い。まだ知らない部分、伝わっていない部分も結構ある。それをうちが掘り起こしたりとか、他へ発信できたらいい」
さらに古畑さんに新たなアイデアがー。 大徳紙商事・古畑泰明さん: 「縄手通りって『食べ歩きの街』。ご当地のものを持って食べ歩いてもらいたい。当時『地サイダー』が騒がれていて、私も調べてみたら、松本には地サイダーがないことが分かった」