伝統の水あめ使用「松本クラフトコーラ」 手掛けたのは紙の卸売会社 地元を盛り上げたいと「土産品」に活路
■ご当地飲料第3弾
ご当地飲料として「松本サイダー」を発売すると店の人気商品となりました。 その後、コロナ禍に入り店を閉じましたが、3年前には松本の湧き水を商品化。 今回のクラフトコーラは、ご当地飲料の第3弾です。 大徳紙商事・古畑泰明さん: 「『クラフトコーラ』は最近よく耳にする言葉。何を入れたらご当地になるかなと、いろいろと考えてはいたんですけど」
そこで、1672年・寛文12年創業の老舗・「山屋御飴所」へ。 商品のパッケージを手掛けた縁もあり相談するとー。
山屋御飴所・太田喜久さん: 「柔らかいあめの方がいいだろうということで、当社に『堂々とろり』という、ちょっと柔らかい水あめの商品がある。そちらの方を使ったらどうかということで話を進めてきました」
■着想から1年 ついに完成
そこから約半年。製造を委託した県外の会社と試作を重ねました。 大徳紙商事・古畑泰明さん: 「あめのパーセントを変えたりだとか、『作るからには、おいしくなきゃいけない』というのがあった」
着想から約1年、ついに完成。 ラベルは、もちろんデザイン部門が担当。 松本らしさを表現しました。伝統の水あめを使ったクラフトコーラ。 はたして、その味は?
(アナウンサー) 「香りは、非常にスパイシーでありつつも甘い香りがしてきます。おー、一般的なコーラとは全然違いますね。非常にスッキリとした味わいです。甘さ控えめなんですが、その中にも優しい甘さがあります。スパイスも程よく効いていて、ごくごく飲みやすいです」 大徳紙商事・古畑泰明さん: 「よくできたんじゃないかなと思います。とっても好評で、在庫が心配な状態でもある。『松本来たんだな』みたいな、そういった商品になってもらえればいい」
コーラは、会社の物販コーナーのほか山屋を含め、市内の土産物店などで販売しています。 山屋御飴所・太田喜久さん: 「米飴が入って、少し『あめ感』というか、柔らかい甘さというところで、すごく飲みやすい。松本らしい商品が観光客や地元の方に飲まれて、どんどん成長していくと私もうれしい」
地元を盛り上げる「土産品」に活路を見い出した紙の卸売会社。これからもさまざまな商品を送り出したいとしています。 大徳紙商事・古畑泰明さん: 「常に紙だけでは、こういう業界はいけないと思っている。うちとしてもお土産の部分というのは力をいれていきたい。うちの商品で埋めつくすようなお店もできればいいかなと思っています」
長野放送