【新製品】究極のマシン、再び。ヨシムラ GSX-R1100用「手曲Duplexチタンサイクロン Bonneville」発売
高品質マフラーを提供し続けるヨシムラより、今なお人気が衰えないスズキ「GSX-R1100」用フルエキ「手曲Duplexチタンサイクロン Bonneville(ボンネビル)」が発売された。価格は税込39万6000円となり、現在納期は10月前後を予定している。 【画像】手曲Duplexチタンサイクロン Bonnevilleをギャラリーで見る(12枚) 文/Webikeプラス 編集部
ヨシムラが誇った究極のマシン「TORNADO 1200 Bonneville」
同商品を知ってもらうにあたり、まずは“究極のマシン”とうたわれた「TORNADO 1200 Bonneville(トルネード 1200 ボンネビル)」を紹介する必要があるだろう。この車両はヨシムラ初の公道仕様車として1987年に販売されたマシンであり、製作台数はわずか3台のみ。TT-F1で培ったチューニングのノウハウがフル投入された、まさに“究極”のバイクだった。 排気量1108cc4気筒のエンジンは最高出力180ps、最大トルクは13.0kgを発揮。車重は乾燥重量175kg前後であり、徹底的なチューニングによって乗りやすさまで追求されている。当時のストリート向けマフラーとしてはまだ珍しいチタンを採用し、ヨシムラ独自の技術“Duplex構造”によってマシンのパフォーマンスを飛躍的に向上させていた。 Duplex構造とは「二重の」という意味を持つ言葉で、ヨシムラの場合、マフラー内部に2つのチャンバー(部屋)を設ける構造を指す。この2つのチャンバーが排気ガスを複雑に流動させ、排気効率や性能の向上、独特なサウンドなどが味わえたのだ。
最新技術で究極のマフラーを復刻
今回発売されたマフラーについてご紹介していこうと思う。そもそもなぜGSX-R1100用として発売されたかというと、TORNADO 1200 Bonnevilleのベース車両がGSX-R1100だから。実は当時にもGSX-R1100用として手曲Bonnevilleチタンマフラーが発売されており、その後2010年には過去のスペックを再現したマフラーが限定生産で復刻していた。そして今再び、当時のスペックを継承しながら進化したマフラーが帰ってきたのだ。 一本一本手曲職人により生み出されるオールハンドメイドの手曲サイクロンには、パイプの曲げ、切断、溶接に至るまで全ての製造工程にヨシムラの持つノウハウが注ぎ込まれる。熟練職人が仕上げる優雅な手曲げのラインが独特のボリューム感を生み出し、エキゾーストパイプ・マフラーのパイプレイアウトはバンク角確保を考慮して設計。GSX-Rのコーナリング性能を活かした走りが可能となっている。 特徴的なのは、先ほどもご紹介したDuplex構造だろう。エキゾーストパイプに設けられた円筒状のサブチャンバーが1番と2番・3番と4番のエキゾーストパイプを結ぶことで排気の位相を調整。排気脈動を整えることで充填効率の向上とトルク特性を最適化しており、唯一無二のヨシムラエキゾーストサウンドも実現した。 なお注意としては、取り扱いがヨシムラオンラインショップのみなこと。GSX-R1100を究極のマシンに近づけられるチャンスではないだろうか。 ────────── 手曲Duplexチタンサイクロン Bonneville 詳細 ────────── 納期:10月下旬 価格:税込39万6000円 重量:5.2kg(STD11.5kg) 適合車種:GSX-R1100(1986~1988年式) 材質:チタン 近接排気騒音:98dB/4,750rpm
Webikeプラス編集部