台湾輸出、11月は前年比+9.7%で予想上回る AI関連好調
[台北 9日 ロイター] - 台湾財政部が9日発表した11月の輸出額は前年同月比9.7%増の410億9000万ドルとなり、13カ月連続で増加した。伸び率はロイターが集計した予想の8%を上回り、10月の8.4%から加速した。 人工知能(AI)関連の輸出が好調で、最大の貿易相手国である中国からの需要も回復。財政部は見通しは明るいとの見方を示している。 台新証券投資のアナリスト、ケビン・ワン氏は、トランプ次期米大統領による関税引き上げに対する輸出業者の懸念が、12月の輸出を後押しする可能性があると指摘。「メーカー各社は間近に迫った関税政策の実施を懸念しており、輸出を急ぐだろう」と述べた。 11月の対米輸出は前年比10.6%増の86億5000万ドルで、10月の20.5%増から鈍化した。中国への輸出は9.5%増と、前月の2.1%減から回復した。 11月の輸入は19.8%増の331億6000万ドル。予想は18.15%増だった。