「結束力」で戦うDeNA、堅守で制したCSの戦い再び 26年ぶりの頂点を目指す
プロ野球のSMBC日本シリーズ2024は26日に横浜スタジアムで開幕し、4年ぶりにパ・リーグを制したソフトバンクと、セ・リーグ3位からクライマックスシリーズ（CS）を勝ち上がったDeNAが対戦する。DeNAは前身の横浜時代で三浦監督が現役だった1998年以来、26年ぶり3度目の頂点を目指す。 【写真】母の散髪でビシッと決めたDeNA・牧 7年ぶりに臨む頂上決戦にも、DeNAナインは地に足がついていた。「チーム全員がいい表情で、明日に向けていい準備ができている」と主将の牧。戻ってきた本拠地・横浜スタジアムでの前日練習は、和やかな空気の中に程よい緊張感が漂った。 貯金42でパ・リーグを独走したソフトバンクは走攻守、すべての成績で圧倒的な数字を残す。勝機を見いだすため、三浦監督は「守備」の重要性を強調する。「CSはしっかり守ったからこそ勝利に近づいた。日本シリーズでもできるように」。強力打線を乗らせないためにも、堅守が光ったCSの再現を見据える。 佐野、オースティン、宮崎と首位打者経験者が並ぶ打線なら負けていない。12日のCSファーストステージ初戦で左もも裏肉離れを発症したエース東も、驚異的な回復でシリーズ中の復帰も見えてきた。下馬評は低いが、指揮官は「うちの良さは結束力。どうやって勝とうかなって、楽しみですよ」と不敵に笑った。 敵地スタートだった前回は初戦から3連敗を喫し、勢いに乗れなかった。当時の4番、筒香は「ホームでスタートできる。最初を一つ取りたい」と目前の勝利を見つめる。失うものはない。大声援を背に、一戦必勝で下克上を狙う。（川峯千尋）
