【高校サッカー】山梨学院、痛恨のPK献上で滝川二に1-2惜敗「こういうのも含めてサッカー」
<全国高校サッカー選手権:滝川二2-1山梨学院>◇29日◇1回戦◇ニッパツ 2度の優勝実績がある山梨学院が、滝川二(兵庫)に痛恨のPK献上で初戦で敗れた。 1-1で迎えた後半38分、ドリブルでゴール前へ進入してきた滝川二MF松元大智(3年)を倒してしまい、PKを与えた。スローのリプレー映像では足はボールに行っていたが、その後に両選手がもつれる形で倒れていた。判定が難しい状況だが、J1のようなVAR介入はないため、山梨学院の選手は抗議したが判定は変わらず。これを同39分にMF三宅蔵ノ助(3年)に決められ、土壇場でスコアが動いた。 岩永将監督は「PKの場面は遠かったのでよく分からないが、守ったように見えた。ただ、こういうのも含めてサッカーだと思う」と受けとめた。 試合の主導権を握ったのは山梨学院。1点こそ先制されたが、10番を背負うMF関口翔吾(3年)を軸に相手陣内に押し込み、好機を重ねた。そして前半ラストプレーの40分に左からのサイドチェンジのパスを右MF阿部海翔(3年)が中央へ折り返し、FW小河原瑛太(3年)が押し込み同点とした。 後半早々には途中出場したFW関塚力登(3年)が50メートル5秒9の快足を生かし、独力突破からシュートに持ち込んだが滝川二GK竹本航(3年)のファインセーブに阻まれた。さらに後半27分にはDF鈴木琉斗(3年)の直接FKがゴールバーを直撃するなど、あと1歩のところでゴールとならなかった。取り切れないところで、最後のツケを払った。 最後まで司令塔として存在感を発揮した関口は「下からつないでボールを運ぶという自分たちのサッカーはできた。(PKの場面は)仕方ないこと。中に入ってくる相手に対し、ブロックして止めなければいけないけど、そこに進入させてしまった…」と悔やんだ。 優勝経験のある両チームの対戦は、紙一重のところで勝負が決した。