〈衆院選〉鹿児島選挙区で立民の川内、野間氏が勝利 無所属・三反園氏も 自民は森山氏の1勝のみ 投票率53.49%
野間氏は有権者のもとを細かく回る従来の活動を選挙戦でも展開した。女性や高齢者に優しい政治を掲げる一方で「生活保守」の政治姿勢も強調。保守層から無党派層まで幅広い支持を取り込んだ。前回も票数で上回った有権者数1、2位の薩摩川内市と姶良市を固めたのに加え、僅差で及ばなかった3位の出水市でも小里氏を上回った。 小里氏は農相就任や岸田政権で務めた地域活性化担当首相補佐官の実績をアピールし、地元議員や支援団体の力も借りて組織戦を展開。地方創生を重視する石破茂首相も応援に入ったが、及ばなかった。自民支持層も一部は野間氏に流れたとみられる。 ■4区 自民党幹事長で前職の森山裕氏(79)が、社民新人の山内光典氏(73)を大差で引き離し、8度目の当選を果たした。 森山氏は党要職を歴任し中枢で政権を支えた実績を強調した。本人が他候補応援でほぼ地元入りできない中、地域支部や友好団体、地元議員を中心に綿密な組織戦を展開。期日前投票への呼びかけも徹底し、終始戦いを優位に進めた。
山内氏は西之表市馬毛島の自衛隊基地整備反対を訴え街頭演説を中心に活動。裏金問題や物価高騰による政権批判票の掘り起こしを図ったが浸透しなかった。
南日本新聞 | 鹿児島