【ベトナム】ドリアン価格が下落、大雨などで品質低下
ベトナムのドリアン価格が7月から25~30%下落している。中部高原地帯の生産者や卸商によると、大雨・長雨などで品質が下がり、輸出に影響が出ている。VNエクスプレスが9月29日伝えた。 旬が始まった7月から値下がりが続いている。最高級品種のモントンは1キログラム当たり(以下同)6万5,000ドン(約2.63米ドル、379円)~7万ドン、B級品は5万5,000~6万3,000ドンで販売されている。 適切な栽培技術を欠いた農園などで大雨が続いた影響が出ているほか、農家が値上がりしたコショウとコーヒーの栽培を優先していることでドリアンの手入れがおろそかになり品質が下がる例もあるという。卸商の仕入れの半分が輸出基準を満たさないこともある。 7月のドリアンの輸出量・額は前月比で3割以上落ち込み金額は約2億8,000万米ドルだった。8月はさらに鈍化し2億米ドルだった。中国の祝祭による需要回復や好天による品質向上で、9月以降は持ち直しが見込まれる。