「生活道路まで…」住民危機感 北アルプス上高地観光、マイカー利用倍増であふれる車が問題に 渋滞20キロや路上駐車で下山できない人も…自治体は対応模索
環境省や市、対策していたが…
環境省や県、市なども対策は講じていた。道路上の電光掲示板で渋滞中の注意を促したり、岐阜県の平湯側との連絡網を構築し、駐車場の空き状況に合わせて案内したり…。渋滞状況を受け、環境省上高地管理官事務所の松野壮太・国立公園管理官は、「受け入れられる駐車場台数や人数を含め、地域にとって適正な公園利用を考えていきたい」とする。 市アルプスリゾート整備本部は来年度に向け、臨時駐車場の増設や沢渡駐車場付近の道路状況がウェブ上で見られるカメラの設置などを検討。駐車場の空き状況を発信する仕組みづくりを考えている。宮沢憲治次長は「訪れた人の満足度が下がらないよう、(環境省、県、市などでつくる)上高地自動車利用適正化連絡協議会で知恵を出し合っていきたい」としている。