大相撲 元幕内の炎鵬が完勝白星スタート「いい相撲取れた」脊髄損傷の大けがから復帰3場所目「1日、1日強くなっている」
「大相撲九州場所・2日目」(11日、福岡国際センター) 元幕内の三段目炎鵬(伊勢ケ浜)が、翠桜(出羽海)を下して白星発進した。鋭い立ち合いで相手の懐に潜り込み、鮮やかな下手投げで完勝。「立ち合いから自分の流れでいい相撲だった。自分の相撲が取れた」と会心の汗を拭った。 脊髄損傷の大ケガから復帰3場所目。序ノ口から再スタートし、三段目まで戻ってきた。相手の力は徐々に増してくるが、部屋では関取衆とも稽古し、準備は万全。「翠富士関とかと取って学ぶことや吸収することがある。一日一日強くなっている実感がある」と手応えを語った。 去年は治療で訪れることができなかった九州の地。「帰って来たんだなと。これまでとは違う心境です」と感慨に浸りつつ、関取復帰を見据え「(金沢巡業では)『戻って来てくれてありがとう』と感謝の言葉が多かった。その人たちのためにも相撲を続けたい気持ちになった。来年は関取として戻りたい」と力を込めた。